紙と鉛筆を使って自然界の謎を解き明かしたい。アインシュタインにあこがれて物理学科に入学してくる学生は多い。近年では紙と鉛筆に加えてコンピュータが理論物理学者の大きな武器である。 自然の謎に理論的に応えるには“考える”、“議論する”、“計算する”の3つを繰り返すことが不可欠だ。学部教育の「物理学セミナー」(3年後期)や「量子力学演習」(2年後期、3年前期)「統計力学演習」(3年前期、後期)、「物理学研究(卒業研究)」では、これら3つのアプローチを通して、物理の謎に理論的に迫る。特に演習では、具体的な問題を“手を動かして解く”ことにより物理の基礎を理解し、身につける。 実験物理学の醍醐味は、自然と直接触れ合うことができることだ。これまで誰も触れたことのない新しい結果を自分の実験データに見出したときの喜びは何物にも代え難い。 自然と触れることは、試料を“創り”これを“測る”、あるいは自分で創った測定器・検出器を用いて自然を“視る”ことを通して行われる。最先端の研究のためには、研究者自ら装置を設計し作製する。 学部教育の「物理学実験」(2年後期から3年後期)、「物理学研究(卒業研究)」では、研究の現場で使用されている実験装置を使い、自分の目の前に広がる自然に触れることができる。4理論物理学実験物理学
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