物質の究極の姿は何だろうか? 自然界を支配する法則は一体何だろうか? 宇宙はどうやってできたのだろうか? これらの問題に応えるには、加速器を用いて高エネルギーに加速した素粒子・原子核を衝突させ反応を調べたり、宇宙・地球内部・原子炉から来るニュートリノを精密に測定したり、極小の世界の現象を実験的に調べることが不可欠だ。 理論的に調べるには、相対性理論と量子力学を組みあわせたり、高度な数学を駆使する必要がある。物理学科では、世界の大型実験施設で実験を行ったり、国内外の一流の研究者と一緒に考え計算することで、誰もが抱く究極の問題に日夜挑んでいる。 原子や電子が多数集まったら何が起きるだろうか?そこでは、一個一個の原子や電子の性質からは想像もつかない未知の世界が広がっている。固体や液体、高分子の研究は、一つ一つが違った世界の探索だ。 近年ではナノテクノロジーを駆使して、我々が望むものを自由に作れるようになってきた。物理学科では、強磁場、極低温、超高真空などの極限状態のもとで、あるいはナノ微細加工、超高速光学技術、大規模数値計算機を使って、ミクロなメカニズムの解明と新しい世界の探索に挑戦している。さらには、ソフトマター物理や生物物理という領域横断分野の研究も行っている。5素粒子・宇宙・原子核物理学物性物理学
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