東北大学 理学部 宇宙地球物理学科(天文学)
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22Astronomical Institute, Tohoku Universityまだ誰も見たことのない宇宙初期の銀河の姿を解き明かすため、宇宙望遠鏡を駆使した観測を行っています。銀河内の星種族を調査することで銀河がいつどのように形成されたか、そして、どのようにして今日見られる姿に至ったかの解明を目指しています。ハッブル宇宙望遠鏡により撮影された最遠方の単独の星、イカロスの画像。左は銀河団MACS J1149+2223におけるイカロスの出現位置を示しています。右はイカロス付近のハッブル宇宙望遠鏡画像の拡大図。2011年(右上)には観測されていなかったイカロスが2016年(右下)の観測で出現していることがわかります。(NASA、東北大、東大共同プレスリリースより)2017年 東北大学博士後期課程 修了2017 ‒ 2019年 宇宙望遠鏡科学研究所 博士研究員2019 ‒ 2021年 宇宙望遠鏡科学研究所 STScIフェロー2021年 ‒ 現在 カリフォルニア工科大学 科学研究員研究内容東北大学の天文学教室では、ユニークな研究が自由な雰囲気で活発に行われています。世界最前線の研究をされている先生方や若手研究者・大学院生がすぐ近くにいる環境は日々の研究生活の励みになると思います。私自身もそのような環境のおかげで、大学院在籍時から国際共同研究など多くの機会に恵まれ今に至っています。現在は2021年12月に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載されている観測装置の性能評価、そしてそれらを駆使した宇宙初期の観測研究を行っています。天文学教室は皆さんが心から打ち込めるエキサイティングな研究に巡り遭える場です。馬渡らの論文で報告された遠方銀河団を取り巻くガス。(すばる望遠鏡ウェブリリース より)2015年 東北大学博士後期課程 修了2015 ‒ 2018年 大阪産業大学 博士研究員2018 ‒ 2021年 東京大学宇宙線研究所 ICRRフェロー2021年 ‒ 現在 国立天文台 特任研究員研究内容遠くの銀河やガスを望遠鏡で観測し、138億年の歴史の中で銀河がどのように生まれて進化したか調べています。最近は、 130億年以上前の宇宙最初期の銀河を探査して、それらの銀河を構成する星々の性質を調査しています。並行して、100~120億年前の水素ガスをマッピングして、銀河進化との関係を調査しています。東北大学天文学教室は、色々な専門分野をもったユニークな先生方が■っており、研究環境も非常に充実しています。伝統的に自由闊達な雰囲気もあり、好きなことをとことんやりたい学生さんにうってつけです!2020年までに人類が見つけた最も遠い銀河(C) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), NASA/ESA HST森下 貴弘 さん馬渡 健 さん卒業生の声

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