15 電子が有しているスピンと電荷の両方の性質を積極的に利用するスピンエレクトロニクスと呼ばれる分野において、最新のナノテクノロジーを駆使して、これまでにない新しい電子デバイスを創成することを目指しています。脳や心臓に流れる電気によって発生する微弱な生体磁場を、強磁性トンネル接合素子と呼ばれるスピンを利用した素子を用いて測定する装置の研究を行っています。ハードディスク磁気ヘッドなどの研究にも取り組んでいます。●数理物理学研究室 ●基礎物性物理学研究室 ●光物性学研究室 ●放射光ナノ構造可視化研究室 ●量子電子科学研究室 ●量子光エレクトロニクス研究室 ●機能結晶学研究室 ●低温・超伝導物質学研究室 ●スピンエレクトロニクス研究室 ●生物物理工学研究室 ●量子情報物理学研究室 ●強磁場超伝導材料研究室 ●ナノスケール磁気デバイス研究室 ●スピントロニクス材料・デバイス研究室 ●光機能材料物理学研究室また同様の素子を微細化した不揮発性磁気メモリの実現や、次世代超伝導体、冷却原子気体、自動車触媒、永久磁石などを対象とした幅広い研究テーマに対して、理論物理を用いた物質の特性解明や新規材料設計に挑戦しています。磁石の性能を引き上げるための磁化反転機構の理論的解析や、自動車の排気ガス中の公害物質を低減させる触媒における窒素酸化物の浄化プロセスの研究など、数値計算やシミュレーションを用いることにより、いまだに解明されていない現象や物性を解き明かすことを目的として研究を行っています。応物種類の異なる金属または半導体を接合して得られる熱電変換物質は、自動車や工場などから排出される熱エネルギーを利用してその片側を高温にし、反対側を低温にすると電気が発生するため、室温効果ガスを排出しないクリーンな発電方法として注目されています。これまで世界に先駆けて、いくつかの新しい熱電変換酸化物や超伝導酸化物を発見してきました。シリコン化合物の結晶構造を利用した熱電材料や、有機物薄膜を用いたフレキシブルかつ高性能な熱電デバイスの研究に取り組んでいます。応物 生物中のタンパク質は、食物などから合成されるATPとよばれる物質やイオン勾配のエネルギーを回転などの物理的な力に変換する、分子モーターと呼ばれる機能を持っています。この機能によってタンパク質は生体内で物質を輸送し、生命活動に必要不可欠な物質を生成するため、タンパク質の動きを調べる事は、生命の理解に不可欠です。そこで、コンピュータシミュレーションを用いて、タンパク質の動きを原子レベルで解析するとともに、顕微鏡観察などによる実験を行い、医学的・工学的な応用を目指しています。機能結晶学研究室数理物理学研究室Department of Electrical, Information and Physics Engineering | 電気情報物理工学科応物応物主な研究室スピンエレクトロニクス研究室基礎物性物理学研究室Applied Physics Course最新ナノテクノロジーを駆使した革新的スピンエレクトロニクスデバイスの創成理論物理を駆使して未解明な物理現象を解き明かし、新規材料設計を目指す低炭素クリーンエネルギーを実現する最新熱電材料と熱電デバイス数値シミュレーションと実験で、生命を支えるタンパク質の動き原子レベルで解析する
元のページ ../index.html#15