17 スマートフォンやパソコンの心臓部であるLSI(大規模集積回路)に、脳の神経細胞と同じような処理をする機能を組み込むことによって、人間のようにモノを見て「理解」や「判断」をする人工知能をつくることが可能になります。このような「脳型LSI」の研究のほかにも、電源が切れても情報が消えない超低消費電力不揮発ロジック回路の研究や、人工知能技術を活用した、自動運転車に不可欠な車載ネットワーク向けセキュリティ技術などの研究を通じて、LSIの新しい可能性を研究開発しています。●計算機構論研究室 ●知能集積システム学研究室 ●ソフトウェア基礎科学研究室 ●情報システム評価学研究室 ●ネットワークアーキテクチャ研究室 ●コンピューティング情報理論研究室●ソフトコンピューティング集積システム研究室●環境調和型セキュア情報システム研究室 ●アルゴリズム論研究室 ●知能システム科学研究室 ●自然言語処理学研究室 ●生命情報システム科学研究室 ●先端音情報システム研究室 ●応用知能ソフトウェア研究室 ●情報ネットワーク論研究室 ●高次視覚情報システム研究室 ●インタラクティブコンテンツ研究室 ●物理フラクチュオマティクス論研究室 ●数理情報学研究室 ●情報通信技術論研究室 ●画像情報通信工学研究室 ●ヒューマンインターフェース研究室 ●実世界コンピューティング研究室 ●新概念VLSIシステム研究室 ●人工知能基礎学研究室自然言語処理の応用技術の一つとして人間同士が行うような会話をコンピュータで実現する「対話システム」があります。このシステムの実現のために、人間同士の対話の膨大なデータを利用した機械学習による発話生成と、人間が設計したルールによる応答を組み合わせることで、状況に応じた言葉と知識を使った対話を臨機応変に行える雑談対話システムを開発しています。また、流暢な文を自動生成する英語論文執筆支援システムや、国語記述式問題の自動採点システムなどの研究も行っています。情報通信医療情報処理システム、知能ロボット、高安全自動車などの知的コンピューティングシステム、そしてバイオインフォマティクス、データ検索などのビッグデータ・大規模計算応用といったスーパーコンピューティングを実現するための、知的なソフトウェアと専用コンピュータについて研究しています。そのために、知能アルゴリズム、超高速・低消費電力プロセッサアーキテクチャ、および先進的集積回路を統合し、「最適」なシステムを構築することにより、高性能かつ低消費電力な知的システムの実現を目指しています。情報 高い信頼性を維持したままソフトウェアを高速化するためには、理論保障された効率的な「アルゴリズム」と呼ばれる問題を解く手法の開発が重要です。実社会からモデル化された様々な問題を、乱数を用いて計算やシミュレーションを行うモンテカルロ法などの数学的なアプローチを用いて高効率に解決するアルゴリズムの開発を行っています。また、点の集合と2つの点を結ぶ辺の集合からなる「グラフ」を用いた彩色問題のアルゴリズムの開発、アルゴリズムを高速化するためのデータ構造の考案などの研究を行っています。知能集積システム学研究室アルゴリズム論研究室Department of Electrical, Information and Physics Engineering | 電気情報物理工学科情報情報主な研究室新概念VLSIシステム研究室自然言語処理学研究室Computer Science Course新概念LSIにより超高速かつ低消費電力な知能システムを実現するコンピュータとの自然なコミュニケーションを実現する対話システムの開発知能アルゴリズムと先進的集積回路の統合で最新知的システムの実現を目指す数学的アプローチによって高速かつ高信頼なアルゴリズムを開発する
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