東北大学 理学部 学部案内 2025
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天文学コース地球物理学コースDepartmentof Astronomy and Geophysics│13天文学コースでは、宇宙の様々な現象や天体の性質を理解するための各基礎学問や、それらを観測・計測するための原理・技術を全般的に学ぶことができます。その上で宇宙のなりたちや天体の起源に挑む天文学の最先端に触れます。固体地球系領域では地震や火山噴火が生じる場と過程を、流体地球系領域では大気・海洋・陸面変動の過程や相互作用を、太陽惑星空間系領域では太陽系の変動と進化を対象として、基礎知識や観測・計測・計算について学びます。■宇宙、なんでもありで面白い!■幼い頃に抱いたこの思いを原点にここまでやって来ました。大学で、この一見■なんでもあり■な宇宙の背景にある物理を学び、当時は眺めるだけだった観測データを駆使すれば、遠く離れた宇宙の謎に迫ることができる。これってワクワクしませんか?天文学教室の仲間とともに宇宙を遊び尽くしましょう。地球物理学専攻博士課程前期1年東京都立国立高等学校出身令和2年入学能勢 千鶴さん過去の気象を再現する日本域を対象に過去から現在に至る気象の再現(領域再解析)に気象庁気象研究所と共同で取り組んでいます。再解析とは、大気の観測データと、物理法則に基づいて大気の振る舞いを計算する数値モデルを組み合わせて、過去に遡って大気の状態を推定することです。約60年分の高解像度な領域再解析によって、過去の災害事例の研究や気候変動の影響評価が可能になります。日々変動し続ける地球や太陽系で起きる様々な自然現象を観測し、その変化を物理法則で説明できるところが地球物理学の面白さです。時には山や海、南極などのフィールドに出て観測を行います。専攻全体や研究室での行事も多く、先生方も含め学年問わず仲のよいアットホームな環境で充実した研究生活を送ることができます。領域再解析による九州付近で発生した線状降水帯(1989年9月)の再現例©EHT collaborationFacultyof Science天文学という学問天文学は、夜空を彩る銀河や恒星、惑星、ブラックホールなど様々な天体の起源から宇宙のなりたちまでを対象とし、宇宙の森羅万象を物理の法則によって解明しようという学問です。人類最古の学問でありながら、現在も最先端の望遠鏡によって未知なる宇宙を覗き込み、大型計算機を使って物理的に再現しようと挑み続けています。地球物理学という学問地球物理学は、地球中心から海洋、大気圏、そして太陽系空間にまでおよぶ広大な領域について、その内部構造やそこで進行する多様な時空間スケールを有するダイナミックな自然現象とそれらを支配する法則を、物理学に基づいて解明する学問です。太陽系内外の惑星や月をはじめとする衛星もまた、地球物理学の対象です。講座・研究分野先輩からのメッセージ天文学専攻博士前期課程2年兵庫県立姫路西高等学校出身平成31年/令和元年入学敏蔭 星治さん研究ピックアップ銀河の中心にある超巨大ブラックホールの影と縁ブラックホールは重力が非常に強く、光さえも抜け出てこられない特異な領域です。宇宙には太陽質量の百万倍以上という超巨大なブラックホールも多くあり、地球上では実現しない極限的な物理実験場です。2019年に世界6カ所8台の電波望遠鏡を組み合わせたEvent Horizon Telescopeが、超巨大ブラックホールの影とそれを囲む光の輪の撮像に初めて成功しました。

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