東北大学 理学部 学部案内 2025
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02東北大学理学部は、数学科、物理学科、宇宙地球物理学科、化学科、地圏環境科学科、地球惑星物質科学科、生物学科の7つの学科からなり、1907年の開学以来■研究第一主義■と■門戸開放■を基本理念に掲げ、理学における知の創出の国際的な拠点として、研究と教育の場を広く社会に開放してきました。アドミッション・ポリシーにおいて■理学とは自然界の仕組みを究明する最も基礎的な学問であり、(中略)理学に対する強い興味、柔軟な発想や思考力、問題を解決する高い能力を持ち、知的好奇心と向上心の旺盛な人の入学を望んでいます。■と述べるように、理学部では、自然現象の不思議に驚きを感じ、その理を究明したいという意欲を持つ皆さんを歓迎します。学部教育では、先人達による知やその手法を学び、新たな自然現象の究明に向けた研究を行いながら、幅広い知識やその活用を身に付けていきます。8割を超える学生は大学院に進学し、より高度な理学の知の体系を学び、最先端の研究に取り組みます。環境問題、感染症の爆発的流行、世界情勢の不安定化などにより、社会経済の持続的発展に不透明感が漂い、現代社会は多くの課題を突きつけられています。それらの課題は複雑に絡み合い容易に解決に至るものではありませんが、人類共通の知的財産として多様な学問分野の基盤となる理学は直接的または間接的に課題解決に向けて貢献しています。理学部・理学研究科では、素粒子、原子核、原子、分子等のミクロな世界、生命、地球、宇宙等のマクロな世界、数理科学的現象など理学の幅広い分野を対象にして自然の理の探究を行ない、その成果を活かして現代社会の諸問題の克服に必要な科学的思考能力と実践力を持つ人材を育成しています。それらを通し、理学の発展に寄与し、科学技術イノベーションの基盤を支えています。理学部がある青葉山キャンパスはその名の通り緑が豊かです。キャンパス内の図書館と生協食堂の改修工事が2023年度に完了し、教育・研究環境が一層充実しました。このキャンパスで、皆さんとともに理学研究に挑戦することを楽しみにしています。理学部長 都築 暢夫学部長あいさつGreeting

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