東北大学 理学部 学部案内 2025
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組織形成分野植物発生分野脳機能発達分野膜輸送機構解析分野細胞小器官疾患学分野発生ダイナミクス分野動物発生分野分子行動分野脳神経システム分野神経行動分野機能生態分野海洋生物多様性分野進化ゲノミクス分野生物多様性保全分野植物進化多様性分野統合生態分野植物細胞動態分野マクロ生態分野流域生態分野植物繁殖生態分野Departmentof Biology│21組織を形づくる細胞たちのふるまいと維持のしくみを理解する。植物の形づくりのメカニズムを理解する。脳が変わる機構を明らかにし、その制御を目指す。細胞内で起こる様々な小胞輸送の仕組みを分子レベルで理解する。細胞小器官の未知なる機能を探る。受精卵から動物個体ができるまでを解き明かす。脊椎動物の付属肢を題材とした動物の形づくりのメカニズムを読み解く。他者を認知し、行動を選択する仕組みを解き明かす。脳の機能的構造を理解する。学習・記憶の脳神経基盤を解き明かす。生物のなぜ:HowとWhyを探る。発生・進化・生態の観点から海洋生物の多様性を理解する。生物の進化をゲノム情報で紐解く。生態、進化研究から、保全を目指す。植物の多様性に多角的にアプローチする。生態系を特徴付ける多様性・複雑性・適応進化を統合的に理解する。たった一つの細胞から植物の形が作られる仕組みを解き明かす。生物多様性の大規模な時空間パターンとその地球変動による影響を理解する。自然本来の森・川・海を含む生態系の成り立ちを明らかにする。植物の適応戦略を解き明かす。生物学科では、マクロからミクロまでの多様な分野を、専門的に学ぶことができます。高校の生物とは異なり、さらに専門的で奥深い最先端の研究を学べ、学ぶたびさらなる疑問や興味が湧いてきます。生物に関する多角的な視野を得られるだけでなく、多様な分野を知った上で研究室を選ぶことができる点も、本学科の魅力です。博士課程後期1年新潟県立長岡高等学校出身平成30年入学川村 太一さん生物学の面白さの1つは、私たちヒトを含めた身近な生き物の身近すぎて深く考えないような■なぜ■を理解することだと思います。私たちヒトを含めた生物がどうやって生まれ、どのような進化の道筋をたどり、何のために行動するのか。身の回りの小さな疑問から最先端の研究まで、幅広い視点で学ぶことができるのが生物学科の魅力です。講座・研究分野先輩からのメッセージ学部4年埼玉県立浦和第一女子高等学校出身令和3年入学小平 明日華さんFacultyof Science生物学という学問生物学とは、■生命の成り立ち・本質■を観察・実験することにより明らかにする学問です。マクロな地球の生態系から、個体・組織、そしてミクロな細胞・分子の世界まで、さまざまなスケールで繰り広げられる多彩な生命現象を研究対象として、その作動原理を解明します。研究ピックアップゴルジ体で起きる抗ウイルス応答の発見ウイルスなどの感染に、我々は■自然免疫■という作用で即時的に対抗します。STINGタンパク質はDNAウイルスの感染によって活性化し、ウイルスの増殖を抑制します。蛍光タンパク質と超解像度蛍光顕微鏡を利用してウイルス感染後のSTINGを観察したところ、ゴルジ体という細胞小器官の中のある領域でSTINGが活性化することを発見しました。図中の■■■■■1(赤)が活性化の指標ですが、ゴルジ体のtrans領域(紫)に存在していることがわかります。

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