14齋藤 父が歯科医で、親身に寄り添う仕事ぶりや、街で患者さんから声をかけられる親しみやすさが、かっこよかった。自分もそうなりたくて自然に歯学部を目指しました。有馬 地元にある旧帝大ということで昔から東北大に憧れていました。５歳上の姉が歯学部で、充実した大学生活を聞くうちに自然に同じ道へ。簑原 幼い頃から医療職を目指し、東京の実家から比較的近い国立大という理由で東北大へ。来てみるとスノボやサーフィン、アウトドアが好きな私にはぴったりの環境でした。山も海も近くて最高！ 柴﨑 漠然と「人の役に立つ仕事に就きたい」と考えて志望しました。みんなみたいに最初から強い意志があったのではなく、入学後にだんだん自覚が湧いてきた感じかな。有馬 同じ仙台にいても、高校までと違って大学には全国各地から学生が集まるでしょ。入学すると個性豊かな仲間と出会えて、新しい価値観に触れられました。柴﨑 １、２年は他学部生と一緒に受ける授業も多くて、なおさら個性豊かな面々に会えるよね。簑原 私は、留学生が多いという印象でした。齋藤 高３までサッカーと受験勉強で手一杯だったから、まずは大学生活を楽しみたくて……実際思いっきり楽しめました。柴﨑 分かる！ 解放されたよね。有馬 「歯学は口腔内の勉強」というイメージが覆り、全身を含めしっかり学ばなければならないという意識が生まれた瞬間でした。柴﨑 自分が医療の道を進むのだと明確に自覚したのは、このときだったと思う。齋藤 その後、３、４年はコロナの影響を受けてオンライン授業がほとんど。オンデマンドで先生のデモ動画を見ながら勉強した記憶があります。有馬 先が見えずに不安だし孤独だっ人体の解剖実習 「医療者になる」と自覚した瞬間簑原 最初にして最大のインパクトは、２年のときの人体の解剖実習。約６ヵ月かけてご献体を調べさせていただいたよね。たよね。みんなと会って勉強したいと思ったな。簑原 病院実習が始まったときはドキドキした！ 私、あがり症だから。それまでは模型相手に施していた手技を実際の患者さんにするわけだからね…。柴﨑 すごくうれしかったのは、患者さんの義歯の調整がうまくできたこと。「噛むと痛い」という相談で、自分が削って調整すると「楽になったよ」と言ってもらえて極度の緊張が解けて、充実感で満たされました。齋藤 僕が口腔外科に入局したのは、実習での大学病院の先生が大きいな。とても難しい手術を完ぺきにやり遂げる姿が、強く印象に残った。有馬 私も実習で口唇口蓋裂の治療を見て今の顎口腔機能治療部へ入局を決めました。この病気は０歳から成人後まで長期的に見ていく必要があるから、患者さんとの関係が特に重要。「人生に寄り添える歯科医師になりたい」と、そのときから思うようになったんだよね。簑原 確かに私も、実習で傷口を縫わせてもらったときから口腔外科に興味が湧いた。東北大歯学部で6年間学び、現在は医員として臨床や研究に打ち込む先輩たち。本学部を目指す受験生のために、大学でのリアルな日常や将来の目標を語ってくれました。憧れの東北大、 目指した理由と第一印象授業、実習、研究。 学びを深める恵まれた環境ホンネで語る。ホンネで語る。卒業生座談会卒業生座談会
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