東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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材料(マテリアル)は、社会生活の豊かさと密接に関連しています。皆さんの身の回りにある工業製品や構造物は、物質や材料が生み出すさまざまな性質を利用しています。たとえば、リチウムイオン電池の電極、太陽電池の半導体、排気ガス浄化用の触媒、電気自動車用高性能モーターの磁石、ジェットエンジン用の耐熱金属などです。新しい性質を備えた材料が出現すると、新しい工業製品が開発され、社会に大きな変化が起こります。材料科学総合学科は、物質と材料について体系的に学べる世界最大規模の学科です。材料科学総合学科では、金属フロンティア工学コース、知能デバイス材料学コース、材料システム工学コース、材料環境学コースの4つのコースに、金属材料研究所、多元物質科学研究所、学際科学フロンティア研究所を加えた豊富な教授陣が、金属、セラミック、高分子、さらにこれらの複合材料など、広範で多様な物質と材料に関して、世界最高水準の教育と研究環境を提供しています。また、青葉山東キャンパスの緑豊かで広大な敷地に、最新の研究設備を備えた教育・研究棟や実験棟を有しています。本学科は1923年に設立された金属工学科を母体としており、長い歴史の中で多くの人材を輩出し、多くの優れた研究成果を生み出してきました。卒業生は材料分野を中心とした幅広い産業界・学界において指導的役割を常に担い続けています。約8200名の会員を有する同窓会組織と、約90社の民間企業と連携した教育・キャリア形成支援システムがあり、就職活動や就職後のネットワーク構築にも強みがあります。現在、私たちは低炭素社会の構築、高度情報化社会への対応、健康寿命の延伸などの大きな課題に直面しています。材料科学総合学科での皆さんの学びが、新しい材料の開発につながり、社会の難題を解決し、人類にさらなる飛躍をもたらすと確信しています。材料科学総合学科 学科長マテリアル・開発系 系長 (材料科学系 主任専攻長)武藤 泉新しい材料の出現が、人類の歴史を変える原動力です

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