INTERVIEW / RESEARCHER11科学の楽しさを伝え自分の研究の理解も深めるひとりでも多くの中高生に科学の魅力を伝えたい可能性は多様性と勇気に潜んでいるものである主な活動内容普段近い分野の研究者に向けた発表ばかりなので、SAとして色々なイベントに関わり、様々な年代の参加者に合わせて、科学や研究に興味を持ってもらえるように工夫することを楽しんでいます。うまく伝わって楽しんでもらえると嬉しいし、自分の研究をより深く理解するきっかけにもなっています。理学研究科室越琳生幼い頃は、誰もが身の回りの自然現象などに興味を持ち、好奇心に■れていたと思います。しかし大人になるにつれて、その感覚を少しずつ忘れがちになります。中高生には純粋な疑問を忘れず、新しい知識に触れることを楽しんでほしいと思っています。またそれらをサイエンス・アンバサダーとして少しでもサポートできれば嬉しいです。工学研究科朝雛えみりさん(栃木県立宇都宮女子高等学校卒業)さん(国立奈良工業高等専門学校卒業)2022年度撮影科学イベント初めての「ノンバイナリ−※」としてSAになり、東北大学女子大生入学110周年記念行事で、佳子内親王殿下とSAの懇談に参加、ミモザウェイズ朗読会へ出演するなど、一年間貴重な経験をしました。学問・進路・趣味等は、ジェンダーとは関係なく、目の前の壁を乗り越え、やりたいことを自分らしくやり遂げることが大切です。環境科学研究科肖俊彬さん(広州市執信高校卒業)活動の一貫として特に印象に残っているのは、夏のオープンキャンパスで中高生向けに、普段行っている研究発表をしたことです。練習ではアンバサダーの先生方に丁寧に指導していただき、伝わるプレゼンをするため工夫を凝らしました。当日は中高生に興味を持って聴いていただき、達成感を感じられました。薬学研究科塩崎裕美さん(富山県立高岡高等学校卒業)2023年度撮影オープンキャンパスALicEウェブサイト東北大学特設サイト「日本初・女子大生誕生の地」東北大学の女子学生・女性研究者の活躍に焦点を当てた特設サイト「日本初・女子大生誕生の地」についてコンテンツを公開中です。ウェブサイトはこちら※ノンバイナリ―:自分の性自認に男性か女性かという枠組みを当てはめようとしない考え方勇気を持って踏み出す一歩が成長の■SCIENCE AMBASSADOR東北大学サイエンス・アンバサダーまだ研究者の卵だけれど、女性として気高く、志は高く サイエンス・アンバサダー(SA)は、小中高校生に対して科学(自然科学・人文科学・社会科学)の魅力を伝えつつ、身近なロールモデルとなることを通して次世代の研究者を育成することを目的として、2006年に誕生しました。 東北大学に所属する女子大学院生(性自認(こころの性)が女性の方も含む)が、出張セミナーやイベントに参加し、科学や研究のおもしろさを伝えています。サイエンス・アンバサダーのメンバーは教育・経済・宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究をしています。東北大学工学系女性研究者育成支援推進室ALicE工学分野で女性が安心してキャリアを継続できる社会の実現を目指して、2013年に東北大学工学系女性研究者育成支援推進室、通称「ALicE」(アリス)を設置。工学系部局における女性研究者支援、育児や介護を行う教職員への支援(男女問わず)、次世代育成など、DEI推進のための活動を継続的に実施しています。
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