近年、芸術やヴィジュアル・カルチャーに対する関心が高まり、作品や作家の価値および魅力を的確に捉えることのできる人材を求める声が大きくなってきました。本研究室では、芸術作品および芸術的現象を対象にして、美学および西洋美術史の観点から分析し、その歴史的価値および現代人にも訴えかける豊かな魅力を再構成していきます。 古代ギリシアおよびローマ美術、中世からルネサンスやバロックまでの近世美術、18世紀以降の近代美術まで、とりわけ絵画や彫刻などの動かない作品を主な研究対象としています。 指導における目標は、①各自の関心、問題意識、気づきを大切にする、②自らの気づきや発見を正確で魅力的な言葉で発表する能力を育成する、③学芸員資格の取得や留学の意欲を応援する、です。 多くの卒業生たちが、一般の企業や役所などの現場および大学や美術館などの学術界で活躍しており、高く評価されています。 芸術が好きで、芸術があたえる感動の秘密に興味がある皆様をお待ちしております。 言語学は、人間のことばそのものを研究して、「ことばとは何か、ことばはどのように働いているのか」という根本的な問いに答えようとする学問です。研究の対象とする言語の選択に制限はなく、日本語はもちろん、英語のようななじみのある言語から名前もほとんど聞いたことのないマイナーな言語まで、さらに手話や消滅の危機に□した文字を持たない未解明の言語なども含めて、話し手の数の多さや政治的・経済的な力の優劣を問わず、すべて扱うことができます。個々の言語の研究をおこなう際には、その言語だけに注目することもできますし、他の言語との比較を考慮するアプローチもあります。歴史的変化や地域・社会階層・場面による変異、あるいは言語使用の動機など、様々な観点からの研究を行います。人間の言語の普遍的な特徴を考察することもあり、ことばの理解や産出を司る脳の仕組みを解明して、「なぜことばが話せるのか、なぜことばを失うことがあるのか」という問いに答えようとする言語認知脳科学といった先端領域にも意欲的に取り組んでいます。 ことばへの強い関心と自由な想像力に富んだ皆さんを、言語学研究室は歓迎します。18Aesthetics And Western Art HistoryLinguisticsEastern And Japanese Art History 東洋・日本美術史とは、「美術作品」を対象に研究を行う歴史学です。日本史や美術の副読本に掲載され、神社仏閣や博物館、美術館でも目に触れることができるように、日本史上、私たちを惹きつける魅力的な絵画や彫刻、染織や工芸が数多く生み出されてきました。この研究室では日本美術を中心に、文化的に繋がりの深い東アジアの美術についても、いつ、だれが、何の目的で制作したのかを学びます。観察や分析を通じて作品とコミュニケーションを行えば、その背後にある作った人々、作られた時代の精神(価値観)に触れることができ、作品の素晴らしさと歴史的意義を他者と共有することが可能となります。その価値観は、私たちのアイデンティティとも深く結び付いたものであると気づくことも少なくないでしょう。 実際の作品に触れるプログラムは授業でも用意しており、2年次以降には現地で体感的に研究方法を学ぶ研修旅行を行います。まさに美術史とは、実践と体験を重視したリアリティあふれる学間と言うことができるでしょう。博物館や美術館で展覧会を司る専門職「学芸員」になりたいという人も、ぜひこの研究室の門を叩いてみてください。 心理学は心を科学する学問です。もしかしたら人の心が自在に読めるようになるという期待を持つ人がいるかもしれません。しかし実際はちょっと違います。心理学が目指すのは、心の仕組を明らかにすることです。このとき、沈思黙考して頭の中で結論を得るのではなく、データを集めて科学的な手続きによって明らかにしようとするのが心理学の方法論です。 データの集め方は様々です。最先端の測定装置を用いて脳の活動を記録することもあれば、南米まで出かけて現地の人と触れ合いながら、その生活を記録することもあります。実験・調査・面接・観察…心理学専修では、講義で知識を学ぶだけではありません。実際の研究方法を「心理学研究法」「心理学実験」といった授業で、実習を通じて身につけてもらいます。具体的には、反応時間・フィールドワーク・ポリグラフ等々。おそらく初めて体験する現実の心理学に、新鮮な驚きと興味が湧くはずです。そして、これらのテクニックは卒業論文に結実し、皆さんの大学生活を締め括ってくれることでしょう。Psychology研究室紹介 Laboratory Introduction□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□2121232322222424
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