TOHOKU UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE 202609留学先フィリピン・東北大学RITM新興・再興感染症共同研究センター参加期間[宮城県仙台二華高等学校出身] Study Abroadの機会が設けられています。3年生の4月から行う医学英語の授業では、外国人講師による少人数グループ英会話と、医療英語専用のe-Learningソフトを用いて、国際人としての英語コミュニケーション能力を高めます。英語で患者さんを診察するトレーニングと能力評価の実技試験も組まれています。3年生の夏に始まる研究室配属では、例年25人前後が北米、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなどに留学します。トップレベルのラボで最長で5か月医学科では教育目標として6つの領域を定め、その中に「コミュニケーション」と「地域と世界における医療」が含まれます。具体的な到達目標(アウトカム)としては、「英語で医学・医療に関するコミュニケーションができる」、「地域から世界規模までの疾病の動向を説明できる」等を掲げています。このアウトカムを達成するため、6年間のカリキュラムに、英語コミュニケーション能力開発プログラムと海外留学医学科4年 齋藤 隆晟さん私は、3年次の基礎医学修練の中で、解析結果への考察を深めることを目的として、検体が収集されたフィリピン共和国ビリラン島、検体の処理・解析を行っているTohoku-RITM Collaborating Research Centerを訪問しました。熱帯地域の低所得者層における居住環境、医療体制と医療へのアクセス、交通機関や人の往来動態など、感染症流行に関係する社会経済背景を自ら確認することができた他、フィールドにおける研究活動の実際も実際に見学させていただきました。検体採取の現場や研究に参加してくださっている現地の方の話等も聞くことができ、大変貴重な体験だったと考えています。また、研究室で扱っていた検体が実際にどのような過程を経てここまで来ているのかを知ることができ、研究活動の大変さや面白さをこの目で確認できた非常にいい機会でした。San Lazaro hospitalやTarlac Provincial Hospitalなど現地の病院も見学させていただき、狂犬病やデング熱など、熱帯に特徴的な感染症の患者や病棟などを見学しました。滞在期間は2週間でしたが、言語や文化、衛生環境も全く日本と異なるフィリピンで、様々な方とも出会うことができ、日本にいては絶対にできない一生物の経験をすることができたと感じています。学生の学習や研究の可能性を広げる場をつくります。2024年12月2日〜12月13日留学参加レポート国際化推進と英語コミュニケーション能力の開発留学
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