分野(研究室)紹介31 病態分子薬学分野 Biomolecule and Pathophysiological Chemistry 教 授 眞野 成康 Mano Nariyasu臨床現場で薬学を実践する 大学病院薬剤部の教員が兼担する本分野は、基礎薬学研究を臨床現場で実践しています。 疾患・病態の分子レベルによる理解と、疾患バイオマーカー開発およびそれらの臨床実装を目指し、臨床検体や疾患モデルを用いるマルチオミクス研究を基盤とした生体内分子に関する臨床化学的研究を展開しています。 また、薬物代謝酵素や輸送担体等の薬物相互作用制御因子の機能理解を進めるとともに、薬物および代謝物の血中濃度測定法を開発し、臨床現場で薬物療法の個別最適化に関する研究を実践しています。 ゲノム医療薬学分野 Pharmacogenomics 教 授 平塚 真弘 Hiratsuka Masahiroゲノム情報から最適な個別化薬物療法へ 薬物療法において、投与薬物の体内動態、効果の強弱、あるいは副作用の発現率には著しい個人差があり、それらを規定している因子は肝機能、腎機能、心機能、年齢、性別、サーカディアンリズム、食事、併用薬、健康食品など様々考えられます。近年、それらの要因の一つとしてヒトゲノム上のDNA配列のわずかな違い(遺伝子多型)が注目されています。医薬品に対する感受性の違いをゲノム情報により判別すれば、患者さん個々に最も適した個別化薬物療法に応用可能です。私たちの研究分野では、「薬剤感受性の個人差」と「ゲノム」の関連性を分子レベルで明らかにし、従来よりも安全で効果的な薬物療法を提言できる薬学研究者や薬剤師の養成に挑戦しています。 医療薬学教育研究センター Pharmacy Education and Research Center 教 授(兼) 富岡 佳久 Tomioka Yoshihisa未来の健康社会・医療を切り拓く薬剤師・薬学者を目指す 今日の社会において薬はなくてはならないものです。科学技術の進歩により、効き目が確かで鋭い薬が生み出されてきています。一方、薬の副作用や薬にまつわる事故・ニアミスも生じているのが現状です。そのような中で薬剤師・薬学者は、生活者や患者とともに、より有効かつ安全な薬物療法を進めなければなりません。 本センターは、現代の社会や医療において薬が関わる問題を明らかにし、解決するため、薬剤師として実務をベースに薬物療法の個別化・適正化に関する研究や、がん化学療法における地域連携システムの構築に取り組んでいます。また、問題に立ち向かう心をもって未来の医療・薬学を担う人材を養成するため、教育プログラムの開発を行っています。HONOPOOO-OHOHNO︖︖分子解析生体内分子薬物疾患疾患・病態の理解とバイオマーカー開発薬物療法の個別最適化投与血中濃度薬物相互作用制御因子の機能理解COOHHO3SOOHCONHCH2COOHHOOHOHHごあいさつ薬学部概要カリキュラム創薬科学科薬学科講義内容大学院分野(研究室)紹介卒業・修了後の進路など入試情報・奨学金教育研究施設組織図オープンキャンパスキャンパスマップ
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