東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 社会基盤デザインコース/水環境デザインコース/都市システム計画コース
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森山 桃子(東京学芸大学附属高等学校出身)令和5年3月修士修了 ●㈱建設技術研究所 上下水道部高校生の頃,電車広告で水・衛生問題を見たことがきっかけで,水環境デザインコースに進学したいと思いました。大学の授業では「将来世代も現在と同じように安全で快適な生活を送れるようにする考え方(=世代間衡平性)」について学び,心を動かされました。今の会社に入社したのは,そうした視点を大切にしたいとの思いからです。入社以来,下水道計画,浸入水調査,施設維持管理計画の策定などに携わってきました。数年先から20年先までの将来を見据えて計画する必要があり,大学での学びの価値を日々実感しています。集中豪雨などの自然災害に加え,過疎化といった社会的な課題や地域の地理的条件,法規制等も考慮しなければいけません。幅広い分野との関わりは,社会環境工学ならではの面白さだと思います。小さな関心がきっかけでも構いません。身近な暮らしから将来の社会づくりまで携われる社会環境工学の世界に興味を覚えたのなら,是非とも将来の選択肢の一つとして検討してみてください!柾谷 亮太(青森県立八戸高等学校出身)令和3年3月修士修了 ●㈱NTTデータ スマートインフラ事業部私は東日本大震災を経験し,津波研究への関心から東北大学に進学しました。大学では津波だけでなく土木インフラ全般を幅広く学べたことは貴重な経験でした。土木を学ぶ中で,現在私たちは先人が築いた土木インフラを当たり前のように利用していることを実感しました。しかし,少子高齢化による労働人口減少が今後加速する中で,インフラの老朽化という深刻な社会課題に直面しています。土木を学び,抱いたこの危機感から,私は情報技術で課題解決に挑みたいと思い,現在はIT企業でスマートインフラ事業のシステム開発に従事しています。土木工学は人々の暮らしそのものを支える,やりがいに満ちた分野です。道路や橋,港湾から防災まで,あなたが学び作り出す技術が長年にもわたって社会を支え続けます。未来の社会基盤を一緒に創造しませんか。新家 杏奈(福島県立磐城高等学校出身)令和5年3月博士修了 ●東北大学災害科学国際研究所東日本大震災をきっかけに防災に関心を持ち,「災害が起きたときに一人でも多くの命を救いたい」と強く思うようになりました。災害が社会に与える影響を工学的な視点から学べる環境を求め,土木分野に進学しました。学部・大学院を通して,防災・減災の分野で第一線の先生方から直接指導を受けられたことは,自分にとって大きな学びでした。また,学生時代から,避難行動や防災教育の実践的な研究に取り組めた経験は,社会とのつながりを意識する貴重な機会になりました。現在もその研究を継続し,防災の現場に役立つ知見の発見・発信を目指しています。「社会の役に立ちたい」「人に喜ばれる仕事がしたい」という思いを持つ方にとって,土木は大きな可能性を持つ分野です。今の当たり前の環境を将来世代に引きつぐ社会課題に挑み、技術で未来を創る「一人でも多くの命を救いたい」 想いを土木でカタチに

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