1位第「大学等における産学連携等実施状況について(令和5年度実績)」文部科学省より/国立・公立・私立大学等、計1,074機関対象に調査(2024年3月)「令和6年度科学研究費助成事業の配分について」文部科学省よりクラリベイト社ESIデータベース(2014年1月〜2024年12月)からの集計(朝日新聞出版「大学ランキング2026」)より11国際卓越研究大学認定で、若手研究者がより活躍できる環境へ。北海道・東北地方における地域社会との産学連携ランキング流体科学研究所准教授東北大学の主な研究分野の国内ランキング1,969万円大学別科学研究費補助金額ランキング大学別科学研究費補助金額高被引用論文ランキング同一県内企業及び地方公共団体との共同・受託研究実施件数大学等における地域社会との産学連携等実施状況について文部科学省が実施している調査によると、同一県内企業及び地方公共団体との共同・受託研究実施件数では北海道・東北地方で1位になっています。2位1位東北大学2位北海道大学3位弘前大学205億9,103万円145億293万円102億97億8,076万円1位工 学2位生物学、生化学4位環境学、生態学4位研究結果の有用性を発信できるかなど、自分で考えて行動する力が大事になります。逆に言うと、自分の行動力や発想力次第で、いくらでも研究の幅が広がるということでもあるので、これから東北大学の研究者を目指す皆さんには、柔軟な思考と行動力を磨いて臨んでいただきたいと思います。平本:独立研究者にとって行動力は必須ですね。予算の確保から学外の方との連携まで、自分がやりたいことは自分でやるというハンドリングの意識は常に持つようにしています。また、東北大学は他分野の研究者に気軽に質問できる、垣根がない大学だと感じるので、わからないことは臆せず聞くという姿勢、いわゆる“オープンマインド”も大切だと感じます。国際卓越研究大学の認定を経て、性別や国籍を問わず、若手研究者がより活躍できる環境になっていくと思うので、高校生の皆さんはぜひ期待して入学してきてください。193件108件70件 研究レベルの高さを示す指標として大学別科学研究費補助金で全国4位という実績があります。研究者が競争力の高い研究に取り組んでいるため、国からの研究費補助も大きくなります。1位2位3位4位ンティア研究所」は、さまざまな研究領域の研究者が集まり、異分野融合によって先進的な研究を進めることを目的にしている機関で、研究の幅を広げられる機会が非常に多い点が特徴だと思います。東北大学ならではの研究環境は?平本:学内の高度な分析装置にアクセスできるのは東北大学ならではだと感じますね。例えばナノメートルサイズのセンサーに異常が起きた際、どのような状態になっているかを突き止めるためには、電子顕微鏡などの分析装置が必要になります。東北大学はこうした装置を多く有している上に、技術支援員の方が一緒に測定してくださるので、異常の原因をすぐに突き止め、研究を前に進めることができるのです。基礎研究を広げるためにすごく重要な環境だと感じます。焼野:私もそう思います。研究者として、疑問に感じたことをすぐに検証できる環境はありがたいですよね。東北大学はさまざまな分野の研究者との協働にと変革」の姿勢、目指している学生の「挑戦する心」を育て、羅針盤のない未来を担う人材を世界に送り出す大学として評価されました。東京大学京都大学大阪大学東北大学研究・教育の評価は常に高水準THE日本大学ランキングで5回連続トップ 「Times Higher Education(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)」が発表するTHE日本大学ランキング2025で東北大学が総合第1位に選出されました。THE世界大学ランキング日本版2023に続き5回連続となります。教育、研究、社会連携の好循環に基づく「創造研究情報調査機関クラリベイトは世界で発表された論文・学術文献などの高度・高信頼度の情報に特化したデータベースを提供。世界の研究者に論文がどれだけ多く引用されたかの数字でも本学は高い水準を保っています。計算機科学材料科学植物学、動物学4位より視野が広がり、新しい研究が生まれる環境でもあると思います。工学と文系の研究者が一つのテーマを追求することもありますからね。最近では、若手PI(ラボ主宰者)を増やす動きが活発になっていて、助教や准教授が自分で研究室を持ち、独立研究者として自由に研究を進められるようになっていることも東北大学ならではかと思います。東北大学の研究者に求められる素質は?焼野:工学でいうと数学の基礎学力は当然として、自ら道を切り拓こうという意識は必要だと思います。研究テーマは与えられるものではないので、いかに自分で新しいテーマを見つけられるか、協力相手を探して研究を進められるか、焼野 藍子associate prof. AikoYAKENO TALK
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