FEATURE国立大学として初めて女子大生が誕生した本学は門戸開放の理念のもとダイバーシティを推進。「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進センター(旧:男女共同参画推進センター)」「工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)」を設置 また、「サイエンス・アンバサダー」が小中高校生に理系・文系を問わず科学の魅力を伝達。次世代の芽を育み、本学は多くの学生・研究者に向け、きめ細かい様々な支援を展開しています。 本学は、日本で初めて女子学生を受け入れた大学として、「門戸開放」の理念を創立以来体現してきました。多様性の価値を深く理解し、それを大学の礎として大切に育んできた歴史があります。2022年には「東北大学DEI推進宣言」を発出し、学生・教職員の誰もが自分らしく、安心して挑戦し、活躍できる環境と組織づくりを進めています。 また、女子の次世代科学者の育成にも力を注いでいます。女子(性自認を含む)大学院生が担う「サイエンス・アンバサダー(SA:旧サイエンス・エンジェル)」は、約20年にわたり、小・中・高校生に科学技術の面白さや研究の魅力を伝えてきました。その姿に憧れ、本学への進学を志して入学する学生意識のバイアスの克服、そして誰もが安心して過ごせる場の創出にも力を入れています。昨年度には、多様な背景を持つ人々が安心して集える場として、「DEI Lounge」を開設しました。 多様性は、未来への可能性です。 東北大学は、あなたを待っています。12TOHOKUUNIVERSITYTHE UNIVERSITY WHERE JAPAN'S FIRST FEMALE STUDENTS WERE ADMITTED.INTERVIEW / RESEARCHER豊かな未来の実現へ。夢を紡ぎ、世界へ羽ばたく女性研究者をフルサポート。ウェブサイトDEI 推進センター2023年度撮影東北大学副学長(ダイバーシティ担当)DEI推進センター長DEI推進委員会委員長大学院医工学研究科教授東北大学大学院医工学研究科医工学専攻 社会医工学講座(医療福祉工学分野)についてはこちらサイエンス・アンバサダー サイエンス・アンバサダー(SA)は、小中高校生に対して科学(自然科学・人文科学・社会科学)の魅力を伝えつつ、身近なロールモデルとなることを通して次世代の研究者を育成することを目的として、2006年に誕生しました。 所属する女子大学院生(性自認(こころの性)が女性の方も含む)が、出張セミナーやイベントに参加し、科学や研究のおもしろさを伝えています。サイエンス・アンバサダーのメンバーは教育・経済・宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究をしています。2022年度撮影工学分野で女性が安心してキャリアを継続できる社会の実現を目指して、2013年に工学系女性研究者育成支援推進室、通称「ALicE」(アリス)を設置。工学系部局における女性研究者支援、育児や介護を行う教職員への支援(男女問わず)、次世代育成など、DEI推進のための活動を継続的に実施しています。田中教授の研究ジェンダーパリティを目指して、誰もが自分らしく、安心して挑戦し、活躍できる環境と組織づくりまだ研究者の卵だけれど、女性として気高く、志は高く。工学系女性研究者育成支援推進室ALicE東北大学DEI推進センター本学は、女子学生入学110年の歴史と背景をもとに、建学理念の一つ「門戸開放」を継承し、年齢・性別・国籍等を問わず、誰もが夢や希望を持ってあらゆる分野で活躍できる社会を目指して、「多様性・公正性・包摂性(Diversity, Equity & Inclusion:DEI)」の推進に取り組んでいます。し、スタートアップ研究費などの資金援助を始め、学内に国内最大級の保育所を設けるなど育児や介護をしながらポストアップできる環境を整えています。イティ&インクルージョン)の実現に向けて、積極的に取り組んでいます。も年々増えています。 本学は、前述の宣言を基に「ジェンダーパリティ(男女比1:1)」の実現、無2024年、東北大学は日本で初めて「国際卓越研究大学」に採択されました。世界最高水準の研究大学を目指すとともに、真のDEI(ダイバーシティ・エク女性研究者の支援日本初・女子大生が誕生した大学SCIENCEAMBASSADOR田中真美教授Prof. Mami Tanaka科学イベントオープンキャンパス06
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