東北大学 法学部 学部案内 2027
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essage4教員から「分からない」と感じた民法を研究私の専門は民法ですが、実は学生時代に一番「分からない」と感じた分野です。分からないからこそ、講義を受け、文献を読み、友人と議論を重ねて先生方に質問して文章をまとめていました。すると、次第に知識の体系的なつながりや、介入する指針をつかめるような感触を得ました。そのときの喜びややりがいが、研究者の道につながっています。1000以上もの条文が体系的につながる民法は1000以上の条文があり、さらにその中にもさまざまなルールがあります。しかし、自分の経験とつなげると見通しが良くなることがあり、身近に感じられると思います。また、条文によっては常識と異なるように感じるものもありますが、実はそこにはきちんとした理由が隠れていることがあります。自分の予想を超えたことが見えてきて、そしてそれが体系的に一つのルールとしてまとまっているところに面白さがあると感じています。私は、民法の中でも特に「表見代理」について研究しています。一見すると細かいルールですが、民法の中にあるさまざまな分野のルールをつなげていくと、実は体系的に整理されていることに気付きます。この奥深さが、研究の魅力だと感じています。社会に羽ばたくきっかけをつかんでほしい授業では「学生から教わる」ことを意識しています。学生が法の解釈として正確ではないことを述べたとしても、なぜそう考えたのかを一緒に掘り下げ、その思考をたどることで、ともに理解を深め、新たな気付きを得ることができます。本学の学生はまじめで研究熱心であり、私が担当する演習でも毎回熱心に質問してくれるなど、謙虚かつ物怖じせず、前向きに勉強に向き合う姿を頼もしく感じています。法学部は法曹、公務員、民間企業など幅広い進路があります。社会に羽ばたくきっかけをつかんでほしいと思います。学んだ知識が現場の課題解決につながる東北大学法学部を卒業後、東北大学公共政策大学院で学びました。公共政策について実地で学ぶカリキュラムを通じ、現場の課題とこれまで学んだ法理論が地続きであることを肌で感じ、目が覚めるような面白さを感じました。そのため、授業の中では「学んでいることは机上の空論ではない」ということをできる限り伝えるようにしています。根本的な部分を問い直し、難問に向き合う行政法の中でも特に行政訴訟を中心に、権力分立の一角である司法と行政のどちらの判断をどれだけ優先させるのか、判決のあとに行政はどのように行動するべきなのかなどの研究をしてきました。フランス法を対象とした比較法研究も行っていますが、文化も歴史も違うため、実際に日本の法解釈や立法論に生かすには、慎重さも必要であると感じています。法学や政治学の研究では、本質的な部分を問い直す作業があり、そこには解けない難問が横たわっていることがあります。私たちの足元には実は多くの理論的問題があると気付いたとき、法学部での学びの難しさと面白さを感じられると思います。法学のもつ奥深さ、面白さとは法は、私たち人間の営みの全てに関わっているものであり、それは先人が試行錯誤のうえ生み出し、積み重ねてきたものです。不変的なものではなく、これから変わっていく可能性もありますし、過去を見れば全く違うものだったかもしれません。AIやデジタル技術といったアクチュアルな問題も、幅広くカバーできる点も法学の面白さだと思います。法学は無味乾燥なものだと思われがちですが、実は切実な事情を抱えた個人を救い上げるためのものでもあります。想像力とバランス感覚を養う学びが、法学部にはあると思います。 学生とともに理解を深め 新たな気付きを得られる授業を 机上の空論ではなく 現場につながる学びを 市川 英孝 准教授いちかわ ひでたか専門分野/民法髙畑 柊子 准教授たかはた しゅうこ専門分野/行政法

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