平成30年度 筑波大学入学案内
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 みなさんの高校には先生が何人いますか? 高校卒業までにどのような教科や科目を何種類学びますか? どのような選択科目がありますか? 学校は何時間授業で、何時から何時まで勉強していますか? 筑波大学で授業を担当する教員は1000人以上、すべての学群・学類で開講されている授業科目はのべ8000科目にもなります。これだけ大きな教育組織の中で、学生は決められた科目や単位数を4年間(医学類は6年間)で満たして卒業していきます。その際、自分の興味や関心、将来の進路を考えながら多数の科目から学びたい授業を見つけ出していくことも求められます。 こんな大規模で複雑な教育機関できちんと勉強して卒業できるだろうかと不安になる人もいるかもしれません。ここでは筑波大学のカリキュラムはどういうものか、大学での学びはどのように進められていくのかを説明します。TWINSで作る自分の時間割 たとえ必修科目であっても、筑波大学では自分で科目を登録する必要があります。年度の始めなどで一年間に受ける授業を決めておくことを履修登録と言いますが、筑波大学の学生は、この作業をTWINSというオンラインシステムで行っています。 学生は履修申請期間中に、PCの画面上からちょうど時間割を埋めていくような形で受講する科目を登録します。教員もTWINSで履修者名簿を管理して成績を入力するので、学生はTWINSを使って自分が履修した科目の成績や単位取得状況を確認することもできます。 TWINSはネット環境があればどこからでも接続できますので、自宅や学生宿舎で履修登録や単位を確認することが可能です。 さらに、学内に設置されているTWINSの専用端末では、在学証明書、成績証明書、卒業見込み証明書、JRの学割証などを発行することができます。 TWINSは(Tsukuba Web-based Information Network System)の略称ですが、二つの峰からなる筑波山もイメージしたネーミングでもあります。基礎的な教育と専門的な教育 教養科目や一般教養科目、あるいは専門科目といった言葉を聞いたことはありませんか。大学の教育は、教養教育と専門教育という二本柱でなり立っています。 筑波大学では、教養教育的な科目として「基礎科目」、専門教育として「専門科目」と「専門基礎科目」を設けています。「専門科目」は各専門学群、学類の教育目標を達成するための専門分野の教育を行う授業科目、「専門基礎科目」はその専門的な教育を受けるための準備教育です。それぞれの学群や学類が行う文字通り専門的な教育です。どの学群や学類でどのような勉強ができるのかは、学群学類のページを見てください。 「基礎科目」は筑波大学の学生として共通して身につけてほしい知識や技能、態度を養うための科目です。次ページの図を見ると、初年次には基礎科目が多く、学年が上がるにつれて専門教育的な科目が増えていくのがわかります。この形はくさび形カリキュラムと呼ばれています。 基礎科目はさらに〈共通科目〉と〈関連科目〉に分かれていますが、共通科目の内容については、p.10で詳しく説明しています。高校生のみなさんへ―筑波大学のカリキュラムの説明つくばロボットコンテスト2016(玉入れロボット)ダンスの授業1811

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