平成30年度 筑波大学入学案内
153/178

つくば院生ネットワークとはTGNの多彩な活動大学院共通科目「ザ・プレゼンテーション」学内で活躍する大学院生つくば院生ネットワーク(TGN)URL: http://tgn.ocial.jp/155 「せっかく総合大学に入学したのに、自分の専攻や学類に閉じこもってしまうのはもったいない」。そう考えた有志の学生が集まったのが、つくば院生ネットワーク(TGN)です。TGNは2010年度に発足し、多様な学問をもっと身近にするために、学生同士の異分野コミュニケーションや、学生と一般の方との科学コミュニケーションを促進する活動をしています。 異分野の学生や一般の方に自分の研究や学問分野について伝えようとするとき、自然と自分の問題意識の根本を考え直すことになります。異分野の学生や一般の方からの質問に触れると、これまでに気がつかなかった新しい視点に気が付きます。異分野・科学コミュニケーションは、受け取る側にとってはもちろん、伝える側にとっても、他には代えられない学びにつながります。2017年度のメンバー数は、多様な学問分野から集まった学群生・院生、あわせて約10名です。 「学生プレゼンバトル」では、学群生や院生のプレゼンターが、異分野の学生・教員や、職員・一般の方に向けて、自身の研究や学問分野についてわかりやすくプレゼンテーションします。学園祭にて行われる本戦では、集まった約200人の聴衆が、わかりやすかったと思うプレゼンテーションに投票し、筑波大学No.1プレゼンターを決定します。 「駅前キャンパス」は、つくば駅前のBiViつくば内筑波大学サテライトオフィスで実施する、研究者と地域住民が学術交流をする企画です。2015年度は、筑波大学の学生・修了生・教員が一般の方に対し、4日間にわたりポスター発表や講演を行うことによって、筑波大学の学問を社会に還元しました。この企画は、副学長から表彰を受けました。 2017年度は「つくば学会」という新たな企画を実施する予定です。この企画は筑波大学内の学生同士による異分野交流をより一層促進させる企画になっています。このように新たな学術交流を行う企画を提案し、それを実現させるのがTGNの活動のおもしろさでもあります。 さらにTGNは、異分野・一般の方向けプレゼンテーションの技術を学ぶ機会を提案しています。2012年度、TGNは、大学院共通科目委員会と共に、正式な授業科目「ザ・プレゼンテーション」を企画しました。学長も担当教員のひとりとなっているこの科目では、毎回学内から多様な第一線研究者を招き、プレゼンテーションの技術を学びます。もちろん、この科目は学群生も聴講することができます。2015年度は附属図書館とも協働し、筑波大学の授業科目としては初めて、中央図書館の利用者が行き交うラーニング・コモンズを基本的な開講場所として授業を実施しました。これも、学問を身近にする工夫です。 TGNは、学生の目線から、「学問が身近になるには」や「こんなことを学びたい」を考えて行動しています。学生の行動が大学を動かしてしまうこともある、自由で自律的な雰囲気も、筑波大学らしさの1つと言えるのではないでしょうか。せっかくの総合大学。様々な学問分野の学生と交流しましょう!(システム情報工学研究科 知能機能システム専攻 安藤 潤人) 151

元のページ  ../index.html#153

このブックを見る