平成30年度 筑波大学入学案内
21/178

人文学類パンフレットの請求方法●http://www.jinbun.tsukuba.ac.jp/pamphlet/index.html からダウンロードできます。● 返信用の封筒(角形2号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には380円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「人文学類案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学人文・文化学群 人文学類長室 (学生募集要項の請求先とは異なります。)●テレメールによる請求もできます(p.175 資料請求番号は541380)哲学哲学コース、倫理学コース、宗教学コース史学日本史コース、東洋史コース、西洋史コース、歴史地理学コース考古学・民俗学先史学・考古学コース、民俗学・文化人類学コース言語学一般言語学コース、応用言語学コース、日本語学コース、中国語学コース、英語学コース、仏語学コース、独語学コース、露語学コースコースに定員はないので、要件を満たせば全員が希望するコースに進むことができます。(なお、文学関係の専攻コースは比較文化学類に設置されています)。主専攻とコース教員からのメッセージ村上 宏昭 助教(史学主専攻西洋史コース)卒業論文哲 学主専攻:他者に「出会う」ことはできるのか~『存在と時間』の思想圏におけるハイデガーの他者論の考察~ / ケアの倫理の可能性-「ケア対の解理想思元道る見らか書釈注諸』儀禅坐勧普『 / -らか考再の」義正変容 / 新宗教のインターネット広報と現代日本社会史 学主専攻:近世後期における人の移動と地域社会-信州南山一揆を事例として- / 清仏戦争に見る総理衙門の性質-「外交」交渉を中心に- / メソポタミアの創成神話とその祭儀的背景-『Dunnuの神統譜』- / 「ヒンデンブルク神話」から見る「ヒトラー神話」 / 昭和三陸津波からの復興に関する歴史地理学的研究-岩手県気仙地方の沿海村落を事例に-考 古学・民俗学主専攻:東日本大震災における歴史的建造物保存活用の課題-茨城県桜川市真壁重要伝統的建造物群保存地区を例に- / 近世沖縄の葬墓制に関する考察-那覇・浦添を中心に- / 神職になることと芸能伝承の関連についての考察-北海道松前神楽を事例に- / 生活の場としてのハンセン病療養所研究-栗生楽泉園に生きる人びとの生活史から-言 語学主専攻:日本語黙読時における音韻変換の有無と事象関連電位の相関性について / The Eect of Self-Oral Reading Using a Read and けおにグンキーピス(ecnamrofreP gnikaepS no euqinhceT pU-kooLるリードアンドルックアップの手法を用いた自主音読練習の効果) / 助動詞「けむ」の変遷-「つらう」との関わりを中心として- / 動詞の文法化-動詞と介詞の境界- / A Contrastive Study of Body Metaphoes in English and Japanese / フランス語における帰還を表す3つの動詞の比較 / ドイツ語とスペイン語の対照研究~サッカーのゴールシーンをめぐって~ / 現代ロシア語における形容詞分類に関する数量的研究特長4年後に身に付く力❶ 専門的能力:人文系の学問の専門的知識や考え方を基盤として、文字資料や非文字資料を読み解き、主体的かつ創造的に理解する力。❷ コミュニケーション能力:日本語、外国語、コンピュータなどを駆使して自分の考えを明快に伝え、他者の考えを柔軟に理解する力。❸ 想像力:「人間とは何か」という問いに根ざし、広い視野から現代世界の諸課題に積極的にかかわり、人類の未来へとまなざしを向ける力。群学工理群学報情群学医群学門専育体群学門専術芸群学境環命生群学間人群学化文・文人群学際国・会社25 皆さんが大学生になった途端、頻繁に耳にするであろう一つの言葉があります。「研究」という言葉です。研究? 実験室で白衣をまとい、顕微鏡を覗いて細胞の分子構造か何かを調べることでしょうか。はたまた夏休みの「自由研究」のように、朝顔の変化を観察し、日々記録するあの作業のことでしょうか。もちろんこれらも立派な研究です。しかし、それはあくまで広い意味での研究の一環でしかありません。 実はこの研究という言葉に、高校までの勉学と大学での学問との違いが集約されています。高校までは、基本的にあらかじめ用意された問題と解答がありますね。しかし大学ではそのようなものは与えられません。自分の手で独自の問題を見つけなくてはいけないし、さらにそれに対して自分なりの答えも提示しなければならない。そしてこの「自分で問題を見つけて自分で答えを出す」ことこそ、研究なるものの最大の特徴、しかも特に人文系の研究で著しい特徴なのです。 そもそも現代社会には、まだ誰も気づいていない問題が山積していますし、一つの解決が別の問題を生み出すこともよくあります。大学で課される研究とは、まさにこうした人間社会の在り方に対処する能力を養うための、一つの訓練となるわけです。つまり、研究を通じて培われる「問題発見能力」と「問題解決能力」は、同時に現代社会を生きていくため、そしてこの社会を改善するために必須となる、二つの基本能力に他ならないのです。19

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る