平成30年度 筑波大学入学案内
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障害科学類パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には205 円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「障害科学類案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学人間学群事務室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.175 資料請求番号は561280)群学工理群学報情群学医群学門専育体群学門専術芸群学境環命生群学間人群学化文・文人群学際国・会社53識や技能を修得します。さらに、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学修として、臨床研究、実験や調査、文献研究等で用いられる多様な技術の基礎を修得します。●特別支援教育学履修モデル わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは、これまでの特殊教育において培ってきた専門性及び新たに求められる専門性に依拠して、障害がある幼児児童生徒はもとより、さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を行うという、いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは、障害科学類の充実した人的資源を活用して、特別支援学校教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け、履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる大学は他にはほとんどありません。●社会福祉学履修モデル 社会福祉学を探求するとともに、社会福祉士を目指す「社会福祉学履修モデル」を設定しています。現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害児者、及び、家庭養育環境や発達に伴う生活問題を抱えた子どもたちについて、ノーマライゼーションという福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学修します。また、従来の社会福祉学の枠組を越えて、「障害」をめぐる教育や医療・リハビリテーションとの連携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学修します。指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格を得ることができます。在校生からのメッセージ林 知奈美(障害科学類3年) 私は、教育的側面だけに限らない視点から知的障害について学ぶことで、将来的に支援に活かしていきたいと思い、筑波大学の障害科学類を選びました。入学前は知的障害にしか目を向けていませんでしたが、1年生で他の障害にも触れ、2年生でそれぞれの障害を専門とする先生方の講義を受けたことで、興味の幅が広がりました。また、1年生の附属特別支援学校での実習やボランティア体験、サークル活動を通して、たくさんの方に出会い、障害についてもっと学びたいという活力になっています。障害科学類の人数は少ないですが、それぞれが自分の考えや意思を持って入学した優しくあたたかい人たちです。授業でのディスカッションや毎日の会話で皆の意見を聞くことで、自分では気づかないようなことを教えてもらうこともあり、日々支えられながら楽しい毎日を過ごしています。2年間勉強してもまだまだ知らないことが溢れているこの分野について、皆さんと共に学べる日を楽しみにしています。日比野 創真(障害科学類3年) 私は現在、社会福祉学履修モデルで社会福祉士になるための勉強をしています。私は、小・中学校のころ障害や不登校などを抱える同級生に対して周りが冷たい態度を取ってしまう場面を何度か見たことがありました。彼らが当時どのように感じていたのか、また、私自身は何ができたのかを考えるうちに福祉に興味を持ち、社会福祉士を目指すようになりました。大学に入学するまで福祉や障害についてほとんど学んだことが無かったため初めは不安もありましたが、基本的なことから専門的なことまでわかりやすく教えていただける環境で現在ではとても充実した学びができていると思っています。社会福祉士になるための大学は他にもたくさんありますが、そのための勉強だけではなく特に障害について広く深く学べるというのが障害科学類の魅力の一つだと思います。もちろん、サークルやアルバイトなど勉強以外の学生生活も充実させることのできる環境です。これから皆さんと一緒に学んでいけることを心待ちにしています。海外留学・海外研修 障害科学類では、筑波大学や人間学群で交流協定を結んでいる海外の大学に留学する機会を設けています。2015年度人間学群国際化プロジェクト(ベトナム訪問)に参加して大西 麻由(障害科学類4年) 私は、日本とは異なる教育の在り方や他国の学校の様子を知ることで、日本の特別支援教育についてより深く学ぶことに繋がるのではないかと思い、海外研修に参加しました。正直なところ、言葉も文化も全く異なる国に渡航することには大きな不安がありました。でも、先生方や前年度に研修に参加した先輩方からお話を伺う中で、自分も現地に行き、様々なことを経験して成長したいと強く思うようになりました。実際にベトナムに渡航してみると、日本との違いに驚くことが多かったのですが、次第に、その違いこそがお互いの国の教育をより良いものにするためのヒントになるのではないかと考えるようになりました。そして、もう一つ海外研修を通して感じたのは、自分から挑戦することの大切さです。大学生になり、どこか受け身になっていた私にとって、この海外研修は大きな挑戦でした。自分から学びに飛び込む気持ちを大切に、一緒に充実した大学生活を送りましょう!47

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