平成30年度 筑波大学入学案内
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菅平高原実験所での野外実習下田臨海実験センターでの臨海実習主専攻分野主な授業多様性コース「生命の起源」以来、個々の生命が継続的に維持され、結果的に多種多様な種が生じて きました。これらの個体群が存続するための仕組みも、種によって多様であるばかり か、生物の集団や個体群、個体、細胞、生体高分子などという各レベルにおいてもそれぞれ異なっています。長い進化の結果、現在の地球上に見られる様々なレベルにおける生物の多様性はどのように生じ、保たれてきたのでしょうか。また、生物は環境により影響を受けているだけでなく、環境に対しても影響を与えており、生物と自然環境は複雑な関係を保ち続けてきました。個体間や種間の、さらには生物と環境との相互作用など、生物の生活と環境が創り出す現象や法則に関する基本的諸問題もこのコースで学べます。植物系統分類学、動物 系統分類学、微生物学、進化遺伝学、海洋物質循環学、植物生態学、動物生態学情報コース近年、生物の集団・細胞・生体高分子の各レベルにおいて、構造・機能の多様性と普遍性に関する膨大な研究情報が蓄積されています。生物学のさらなる発展のためには、これらから有用な情報を抽出し有効利用しなくてはなりませんが、その道具としてコンピュータは不可欠です。本コースでは、コンピュータの高度利用を前提として行われる先端的生物学研究の方法論を習得することを目標とします。また、その基礎となる数理・情報科学の各種手法に対する理解も深めます。昨今コンピュータに秀でた生物学専門家の需要が高まっており、本コース修了者はこうした需要に応えうる人材となることが期待されます。プログラミング、数理 生物学、生物多様性情 報学、分子進化学、ゲ ノム生物学、生物物理 学分子細胞コース生物の体の成り立ちや自然に適応する仕組みは大変見事で、私たちを驚嘆させます。どのようにして生命活動が成り立ち、生物個体が形成され、機能しているのでしょうか。また、生物が自分と同じ子孫をつくりつつも、一方で長い年月の間に進化していくのはどうして可能なのでしょうか。そのような生命の基本的なしくみを理解することを目指して、遺伝子やタンパク質、細胞の機能に関して学習するのが「分子細胞コース」です。さらに、そこで得られた知識の発展として、基礎研究や人間社会に貢献するテクノロジーについても学びます。細胞生物学、発生生物 学、植物生理学、動物 生理学、代謝生理化学、生殖生物学、分子生物 学応用生物コース生体が作り出す様々な機能分子とそれらを使ったダイナミックな代謝が生命を支えます。また、様々な環境で暮らす生物は、生存のために必要な多様な機能を備えています。「応用生物コース」では、生命現象を主に生化学的に解析することを通して、生命を支える分子の機能やその化学的制御機構に関する基礎知識を学ぶとともに、生物が備える生理・生態的機能についても学習します。生物の有用機能の開発・利用技術を学び、さらにこれらを応用することで、人類の直面している諸問題解決への貢献を目指します。生体機能分子学、植物 制御学、動物制御学、 機能微生物学、生物化 学、生物活性化学、植 物バイオテクノロジー人間生物コース人間は我々にとって最も身近で複雑な生き物です。「人間生物コース」では、一つの生物種としてのヒトに的を絞り、人間を制御する基本原理や法則を学びます。このコースの一部の授業は医学群や体育専門学群の教員によって行われますが、学習の目的はヒトを生物学的に理解することにあり、医学や医療科学の立場とは異なります。人間生物学、神経解剖 学、免疫生物学、寄生 生物学、細菌学、ウイ ルス学、放射線生物学、人類学 生物界のシステム、生体機能のメカニズム、生命現象の本質、生物学の研究方法及び先端研究の意義を理解し、生物と関わる幅広い学問分野でグローバルに活躍する研究者、教育者、技術者、企業人など、先端科学と社会の接点となる人材を育成します。[ 人材養成目的 ]56http://www.biol.tsukuba.ac.jp/生命環境学群生物学類50http://www.biol.tsukuba.ac.jp/

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