筑波大学 2021年度 入試案内
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University of Tsukuba2入試改革のポイント筑波大学の入試改革の取組 2021年4月に大学入学を目指すみなさんは、ご自身が受験する年に入試が大きく変わることをご存じだと思います。 働く世代の人口が減少する一方、国際化や情報化はますます進んでいきます。みなさんが社会の担い手となる頃には、世の中の仕組みや職業のあり方は大きく変わっている可能性があります。そのような社会で活躍するためには、何かを知っている、何かができるだけではなく、自分で考え、それを発信していく力、そして多様な人々と知恵を集めて問題を解決する力や態度が必要になってきます。 学力の3要素という言葉を聞いたことがありますか。現在マスコミなどで盛んに取り上げられていますが、わかりやすく言えば3要素とは上で述べた力のことです。そしてこのような力は以前から大切なことだと指摘されてきました。決して突然、新しい学力が求められるようになったわけではありません。 このような学力を獲得するためには小学校と中学校、中学校と高校といった学校同士の協力が必要になります。高校までに培った力をさらに伸ばす。そのためには高校と大学の連絡、つまり高大の接続が大切になります。大学入試とは高校までに獲得してきた学力を確認するためのいわば乗り換え口のようなものです。 これまでの大学入試は「知っている、何かができる(知識・技能)」を重視しがちでしたので、高校ではそれに対応した準備をしなければなりませんでした。みなさんはいま高校で、積極的に考える力や表現する力、問題を解決する力を身につけていると思います。大学がそれを引き継ぎ、みなさんの可能性をさらに豊かにするためには、進学に際し、知識や技能と同様に、それらの力についても確認しておくことが必要なのではないか。これが今回の入試改革の基本的な考えです。 筑波大学はこのような趣旨のもと、みなさんが高校で身につけてきた多様な学力をできる限りていねいに確認する入学者選抜を実施したいと考えています。学力の3要素学力の3要素 筑波大学では、従来から個別学力検査において、「基礎的な知識・技能」にとどまらない、高度な「思考力・判断力・表現力」を求めてきました。さらに、推薦入試やアドミッションセンター入試では、面接や自己推薦書を通して、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(以下、主体性等)」を積極的に確認及び評価してきました。文部科学省の「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」では、一般選抜においても「主体性等」の評価を求めています。それに伴い、筑波大学では2021年度入試から一般選抜においても「主体性等」の評価を導入し、すべての入学者選抜を高校教育における学びの成果や姿勢を多面的に評価する入試へと発展させていきます。Point 1大学入学者選抜学力の3要素を多面的・総合的に評価する高校教育学力の3要素を育成する大学教育高大接続改革高校までに培った力をさらに向上・発展させ、社会に送り出すための主体性多様性協働性思考力判断力 表現力知識 技能主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度主体性 多様性 協働性知識 技能思考力 判断力 表現力AC入試特別入試etc.推薦入試個別前期後期

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