2019年度 筑波大学入学案内
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進学企業公務員・図書館・学校等最近の主な進学・就職先先輩からのメッセージ 私は、知識情報・図書館学類の1期生として卒業し、現在は大阪大学附属図書館で働いています。図書館で働いてみて思うのは、大学の4年間で得るものは非常に大きかったということです。 この学類では、理系・文系を問わず、沢山のことを学ぶことができます。入学した当初、私はバリバリの文系人間で、理系分野はサッパリでした。ですから、1年生の必修科目である「プログラミング演習」という実習形式の授業には、とても苦労した思い出があります。しかし、先生や友人たちの助けもあり、最終的には簡単な蔵書システムのプログラムを書けるまでに成長することができました。実際に図書館で働いてみると、書誌学や図書館論といった、いかにも「図書館学」の知識はもちろん、プログラミングや統計といった「情報学」の知識や技術が役に立つことが多々あります。これらを総合的に学ぶことができるのが、この学類の大きなメリットではないでしょうか。まだ自分の将来に悩んでいる人も、幅広い分野の授業を受講していくうちに、自分が「本当にやりたいこと」を見つけることができるはずです。 また、一学年100人という学類にもかかわらず、教員の数は約50人と非常に恵まれた環境にあることも、この学類の大きな特徴です。ゼミではもちろん、普段の授業であっても、講義室で単に講義を聴くだけではなく、実習を含めて、積極的に学生が参加する授業が行われています。高校生までの授業とはずいぶん違うので、慣れるまではびっくりするかもしれませんが、繰り返してゆくうちに「自ら学ぶ力」が身につきます。社会人になると、テストのように正解のある問題は少なく、自分で課題を見つけ、的確に対応していくことが求められます。そんなときに、この学類で身につけた「自ら学ぶ力」はきっと大いに役立つはずです。 大学生になると、自分を取り巻く環境が大きく変わります。自由な時間や、出来ることが沢山増えることでしょう。知識情報・図書館学類に入学したときには、自分が「本当にやりたいこと」を見つけて、精一杯、頑張って下さい。自分の夢にむかっているみなさんが、一番キラキラと輝いているはずですよ!大学院生から大北 昂斗筑波大学大学院図書館情報メディア研究科社会人から小笠原 静華大阪大学附属図書館102NECソフト、NTTコムウェア、TIS、コニカミノルタ、ソフトバンク、ミズノ、ヤフー、伊藤忠テクノソリューションズ、日本音楽著作権協会、楽天、JALスカイ、NTTドコモ、エヌ・ティ・ティ・データ、サンリオ、ジャストシステム、みずほフィナンシャルグループ、ゆうちょ銀行、リクルートホールディングス、りそな銀行、紀伊国屋書店、技術評論社、広芸インテック、三省堂書店、常陽銀行、図書館流通センター、静岡第一テレビ、千葉銀行、足利銀行、筑波銀行、日本電気特許技術情報センター、日立産業制御ソリューションズ、日立製作所、博報堂DYメディアパートナーズ、八十二銀行、富士通ゼネラル、丸善・雄松堂、山崎製パン、新日鉄住金ソリューションズ、大和証券グループ本社、東日本旅客鉄道、凸版印刷、日販コンピュータテクノロジイ、日本たばこ産業、日本出版販売、日本生命保険相互会社、日本電気、日本放送協会、富士ゼロックスアドバンストテクノロジー、富士ゼロックス、富士通筑波大学図書館情報メディア研究科、人文社会科学研究科、システム情報工学研究科、教育研究科、慶應義塾大学文学研究科、奈良先端科学大学院大学、立命館大学大学院、広島大学大学院総合科学研究科外務省、青森県、茨城県、大阪府、神奈川県、栃木県、富山県、徳島県、栃木県、宮城県、川崎市、さいたま市、静岡市、横浜市、茨城大学、九州大学、熊本大学、静岡大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東北大学、名古屋大学、新潟大学、日本医科大学、一橋大学、高エネルギー加速器研究機構、国立情報学研究所、日本音楽著作権協会ほか 私は高等専門学校を卒業し、知識情報・図書館学類に編入、その後大学院の図書館情報メディア研究科でVR (Virtual Reality)に関する研究をしています。 この学類の名前をみたとき、「図書館って何…?」という感想を抱く方も多いかと思います。かくいう私も、高専卒業後の進路に迷っていたときにそう思ったことを記憶しています。真っ先に思い浮かぶことは、「図書館について学ぶのかな」「司書になるために行くところなのかな」ということだと思います。知識情報・図書館学類ではもちろん図書館についても学びますし、司書になるために必要なことも学べる学類ですが、しかし、その内実はこれとは全く(というと大げさですが)異なります。 ではこの学類は何を学ぶ学類なのでしょうか?私なりに表現すると、図書館に限らず「“情報”や“知識”を活かす方法」を学ぶ学類だと思います。今日ではIoT(Internet of Things)という言葉も聞かれるようになりました。今後家電製品や乗り物など様々なモノがインターネットに接続され、そして今までよりもっと膨大な量の情報が集積・蓄積されるような未来が訪れることが予想されます。では、そうして集まったたくさんのデータをどのように活かせばよいのでしょうか?どのように保管して、どのようなデータを、誰に提供すればより良い社会になるでしょうか?そういった情報や知識を活かす方法を考える、また考えるために必要なことを学ぶのが本学類です。 それって何が面白いの?という方もいるかもしれません。私は、この学類の最大の魅力は「未来を見据えることができる」ことにあると思います。先にも触れたとおり、今以上に情報があふれる未来がやってきます。そんな未来に目を向けながら学ぶことができる学類は他には少ないのではないでしょうか。また、高校までの学びは教科書をベースにした過去に目を向ける過程ですが、大学での学びや研究は未来に目を向けることが重要になります。情報があふれる未来を、あなた自身がどう生きるのか、どう変えていくのか、そんなことを考えられる本学類で学んでみてはいかがでしょう。98

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