2019年度 筑波大学入学案内
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 授業を担当する先生は、それぞれの外国語を専門にしている日本人教員と外国人教員です。外国人教員は、主に会話とコミュニケーションの授業を担当します。 外国語4.5~5.5単位を履修した上で、さらにその外国語の力を伸ばしたいという希望をもつ学生には、中級および上級の授業も用意されています。また、授業以外にも外国語を学ぶ機会をもちたいと望む学生には、メディアライブラリーがあります。そこには、たくさんの語学CD・DVD教材が備えられていて、自由に利用することができるので、学生は自分のペースで学習し、どんどんと力を付けることができます。 人文学類で専門的に学ぶことのできる言語としては、日本語、中国語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、満洲語、チベット語、ギリシア語、ラテン語、サンスクリット語、ヘブル語、アッカド語などがあります。この中には国内の他大学ではなかなか学ぶチャンスのない言語も含まれます。Q 留学制度はありますか?A  筑波大学は68か国・地域の大学・機関と370の交流協定を結んでいます(平成30年5月15日現在)。このうち人文学類生が交換留学できる協定校については、ウェブサイト(http://www.jinbun.tsukuba.ac.jp/contents/international/index.html)をご覧ください。Q&AQ 希望通りの主専攻分野に入れますか?A  入れます。3年次に進むときに正式な主専攻分野と専攻コースの決定を行いますが、人数制限などはありませんので、当該専攻コースで定められている専門基礎科目(12単位)の履修が済んでいれば、希望通りの主専攻および専攻コースに入ることができます。Q 主専攻分野の途中変更は可能ですか?A  可能です。やはり、専門基礎科目の履修が条件になりますが、希望する場合は十分に可能です。例えば、史学主専攻を希望していた学生が、ロシア語の授業を受けているうちに、ロシア語を本格的に勉強したくなり、言語学主専攻に変更した、などの例がありました。Q 語学教育の内容について教えてください。A  一般語学の授業は、Center for Education of Global Communication(CEGLOC)が中心となって行われています。CEGLOCでは、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、朝鮮語の7つの外国語を学ぶことができます。 人文学類の学生は、上記7つの外国語から2つを選択し、それぞれ4.5(英語は5.5)単位を履修しなければなりません。授業は、講読、会話、文法、コミュニケーションなどに振り分けられていて、それぞれの外国語で実際に役立つ総合的な語学力が身につくことが期待されます。先輩からのメッセージ菅原 智郁(言語学主専攻 英語学コース卒業生)26 「人文学類って何を勉強しているの?」人文学類について知らない人たちからよく質問されます。答えは一人一人違うかもしれませんが、どの分野にも共通して根底にあるのは「人間とは何か」という問いです。 筑波大学人文学類は、哲学、史学、考古・民俗学、言語学という4つの主専攻に分かれています。実は、私は大学に入ってからも西洋史を勉強しようか、言語学を勉強しようか迷っていました。しかし1年次で様々な授業を履修しているうちに言語学の世界に惹かれ、特に幼い頃から身近にあった英語を研究することに決めました。 具体的な言語学の授業としては、「語学と言語学の違いって何だろう」「世界に言語はいくつあるのだろう」という素朴な疑問を扱うものや、言語学に関する英語論文を解釈しみんなの前で発表する演習形式のものなどがあります。「言語学」「英語学」と言っても、一言では表せないほど多くの側面から研究することができますが、そのサポートとなるような授業が人文学類には豊富にあると実感しています。 人文学類に入ってから、多くの出会いがありました。刺激を受けられる仲間との出会い、親身になって話を聞いてくださる先生方との出会い、魅力的な言語学の世界との出会い・・・そして、大学に入る前には想像もしていなかった「自分」との出会いがあります。ぜひ、いろいろな「出会い」を楽しみに、人文学類にいらしてください。22

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