2019年度 筑波大学入学案内
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化学類パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には140 円分の切手を貼り、請求者の 住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「化学類案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学理工学群化学類長室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.175 資料請求番号は583680)化学、物理化学)は必修科目で、毎週3日間、午後はこれらの専門実験で実験技術を磨きます。2、3年次でそれぞれ開講されている基礎化学外書講読、専門化学外書講読では、英語論文を読む力をつけ、卒業研究の準備をします。 4年次では、卒業研究が中心になります。化学類では、無機化学、無機物理化学、生物無機化学、錯体分子化学、物理化学、有機物理化学、量子化学、超分子化学、有機合成化学、構造有機化学、生物有機化学、分析化学、放射化学などの分野をおき、物質の構造、物性、反応、合成などに関する基礎研究をはじめ、広い視野に立った境界領域の研究を行っています。希望に応じてそれぞれの分野の研究室に配属され、教員の直接指導のもとに卒業研究を行います。教職員や大学院生、国内外の研究者らと親しく接しながら活発な雰囲気の中で卒業研究を行い、研究成果を研究室セミナー、卒業研究発表会や日本化学会の研究発表会で報告し、化学者としての第一歩を踏み出します。特長 化学類の学生が4年次に配属される研究室では、以下に示すような最先端の研究を行っています。錯体化学の最前線 金属錯体は金属イオンと有機配位子からなる化合物であり、自然界や現代社会において反応触媒や機能性物質として重要な役割を担っています。最近、金属錯体の構造や電子状態を精密に制御設計することができるようになりました。また、金属イオンを組織的に集合させることにより、個々の金属イオンの特性が相乗的に機能する物質も合成され、その高度に設計された分子システムの化学的・物理的機能にますます期待が高まっています。錯体化学者は、未知の構造と機能に魅了され、日々物質合成と機能探索を続けています。超分子化学(a) 光と電場で磁性を変換できる鉄・コバルト錯体(b) 高効率光酸化触媒反応の活性種となるルテニウム錯体(DFT最適化構造)(a)(b) 有機化学の研究には欠かせない核磁気共鳴装置(NMR)群学工理群学報情群学医群学門専育体群学門専術芸群学境環命生群学間人群学化文・文人群学際国・会社77 超分子化学は、水素結合や静電的な引力、ファンデルワールス力、水と油が分離する疎水作用など、分子と分子の間に働く弱い相互作用によって形成される超分子を扱う分野で、分子が分子を捕まえる化学、分子が集まって特別な機能を発揮する集合体の化学ともいえます。たとえば、二重らせんのDNAやタンパク質の集合体、液晶、生物にいたるまで超分子の一種ですから、超分子化学は基礎化学から生命科学、材料科学に及ぶ幅広い分野と深く関係し、近年めざましい発展を遂げています。特に、人工酵素、人工のホルモン受容体、分子センサー、バイオイメージング、ドラッグデリバー、さらには2016年のノーベル化学賞の対象となった分子マシーンなど、非常に複雑で魅力に溢れた超分子の研究が盛んに行われており、今最もホットな科学分野の一つです。分子が分子を認識してできあがるインターロック型超分子アドレナリンを捕まえる人工レセプター73

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