2019年度 筑波大学入学案内
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カリキュラム 「工学システム」は工学の新たに確立された学問体系です。工学システム学類では、急速に細分化が進み専門化されすぎた工学を、新しい観点から整理し系統立てて教育することにより、工学の様々な問題を解決できる独創的な人材を育成することを目的としています。このため、数学や物理といった工学全体の基礎を広く学ぶとともに、計算機の利用技術、情報処理技術を修得し、さらに新しい工学を作り出すための系統的(システム的)方法論と手法を学びます。また、高度な発展を遂げてきた諸技術の要点を把握し、それらの例を通じて系統的な考え方を理解し、まとまった機能を持つシステムの設計や実現を体験する中で、高度な工学的独創性を磨いていくことを目指します。主専攻学べること主な授業知的工学システム高度情報化社会における人間や環境にマッチした高度な知的処理に基づく、人間にやさしいシステムの構築・設計のための理論・技術に関する教育・研究を総合的に行っています。目標とする工学的システムの知能化に要求される広い意味での情報の計測・設計、処理、伝送に関する理論と技術を修得します。ここでは、エレクトロニクスや、限りなく人間や環境にやさしく調和する高度な知的処理なども教育・研究対象の一つとなっています。数学、物理学、応用数学、専門英語、物理学実験、計算機序論、基礎実験、専門実験、応用実験、卒業研究、工学者のための倫理機能工学システム人間と機械要素を統合的に捉えるマン・マシン制御システムやロボットと、人間の耳目や頭脳要素にあたる各種センサやバイオコンピュータ、ニューラルネットワークを含むインテリジェントデバイスなどについて理論と技術を修得します。現在、情報化社会や最先端技術の中で、各種の大規模知能化制御システムが活躍しています。このようなトータルシステムでは、機械要素のみならず人間もシステムの構成要素として考える必要があります。本主専攻では、そのようなシステムを設計するエンジニアの養成を目的としています。環境開発工学社会を支える基盤的システムを革新し、設計、運用するための理論と技術を習得します。対象は、建築物、橋梁、河川・海岸施設、発電装置、船舶、航空宇宙機、自動車、精密機器、電気電子機器など多岐にわたります。これらシステムとして捉え、効率性と信頼性の追求、また地球環境に与える影響への配慮などができる総合的な能力を備えたエンジニアを育成します。エネルギー工学動力、電力、熱、光、化学、原子力にわたる広範囲なエネルギーと変換過程についての基礎的知識と、エネルギーの変換、輸送、貯蔵、利用、それらを融合した性能の高いシステムを設計し制御するための理論と技術を習得します。太陽・風力など再生可能エネルギーの導入、燃料電池の開発と応用、自動車や航空宇宙分野での新技術開発に代表される高効率化やCO2排出削減といった資源・環境問題を解決できる能力、エネルギーの未来についての優れた見識を兼ね備えた社会貢献に資するエンジニアを育成します。 安全で安心であり、快適で豊か、かつ持続可能な人間生活を工学面から支え牽引できる人材、すなわち、1.広い分野に応用できる基礎能力、2.広い視野を持った仕事の遂行能力、3.社会人・職業人としての人間基本力を身につけた技術者・研究者を養成します。[ 人材養成目的 ]理工学群工学システム学類84プログラミング序論、データ構造とアルゴリズム、応用プログラミング、コンピュータとネットワーク、人工知能、ディジタル信号処理、知的情報処理、パターン認識、通信工学、情報理論などフィードバック制御、線形システム制御、計測工学、機械設計、システムダイナミックス、ロボット工学、ヒューマンインタフェース、計測工学、メカトロニクス機構解析、メカトロニクス機能要素概論、システム最適化、数値解析など設計計画論、建築環境工学、建築設計製図など材料力学、流体力学、熱力学、数値計算法、構造力学、振動工学、流体工学、信頼性工学、材料学、複合材料学、機械設計、伝熱工学、土質力学、防災工学、水環境論、電磁力工学、パワーエレクトロニクス、エネルギー機器学など電子回路、電力工学、燃料工学など80工学システム学類理工学群http://www.esys.tsukuba.ac.jp/

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