2020年度 筑波大学入学案内
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国際交流の場としてのスチューデント・コモンズの活用 本学にはグローバル人材の育成を目的として、グローバル・コモンズ機構が設置されています。第一エリアには、日本人学生と留学生の交流の場としてスチューデント・コモンズ(共有スペース)を開設しています。スチューデント・コモンズには、次のような多彩な活用方法があります。・国際交流イベント等にスチューデント・コモンズでは定期的に国際交流イベントが開催されるほか、スクリーンやプロジェクター、小テーブル付の椅子が設置してあり、事前申請により各種イベントやミニ講義などに活用できます。・留学相談や英文書類作成等に留学等の海外経験のある学生スタッフが、留学希望の学生に本学の留学情報の提供や、留学のための英文書類作成のサポート(ライティング・ヘルプデスク)等を行います。・語学の勉強にTOEFL、TOEIC、ビジネス英語や専門英語などの教材を多く取り揃えており、貸出しも可能です。・留学情報収集に本学の留学に関するチラシやパンフレットを入手できます。・マルチメディアの活用に・フリースペースとして無線LANの使用が可能です。室内には、iPadも設置してありますので、様々な情報収集に役立ちます。イベント開催時以外は勉強したり、おしゃべりしたり自由に出入りできます。131127留学を希望するみなさんへ根本 美南教育研究科教育学(国際教育) 修士プログラム 2018年度修了・2010年ニュージーランド語学留学(筑波大学語学研修)・2011年イタリア 日本語・日本文化学類国際教育実習・2013年イギリス Kings London(私費留学)・2016年〜2017年オーストリアワーキングホリデー(私費)・2018年 フィンランド 修士論文のための調査 情報化が進んだ今、語学の学習や海外の友達をつくるだけなら、あえて留学に行く必要はないのかもしれません。インターネット上では多様な学習コンテンツに出会えるし、海を越えて友達をつくることだってできます。しかし私は、それでもあえて異国の地を踏み、自分の五感をフルに使って、さまざまな体験をしてほしいと思っています。 私のはじめての留学は、学類1年生の時。ニュージーランドの語学研修に参加しましたが、言葉の壁から思うように自分が出せず、「私はこんなおとなしい人間じゃないのに…」と心の中で思いながらも、なかなかクラスメイトに心を開くことができないでいました。そんな折、授業でNZ名物のタッチラグビーというスポーツをすることになり、言葉のいらないコミュニケーションを通して、初めて自分を解放し、心から笑うことができました。あぁ、コミュニケーションって言葉だけじゃないんだ、怖がらずに自然体でいれば相手はきっと受け入れてくれる、と初めて思えた瞬間でした。そんな些細なことが、私を変えました。その後、イタリア、イギリス、オーストラリア、フィンランドなどなど…多くの国に出かけていくきっかけとなったのです。 異文化に身を置けば、さまざまな困難に出会うこともあるでしょう。自分の常識が通用しなかったり、予想外のことが起きたり、価値観の違いに葛藤したり。でも、そのすべてが、自分の居心地のよい環境にいてはなかなか経験できない貴重な学びです。筑波大学では、留学のチャンスがたくさんあります。ぜひ挑戦してください!加来 未咲芸術専門学群構成専攻4年 ・2016年〜2017年アメリカ ユタ州立大学(交換留学) 4年生になった今、学生生活を振り返ってみて一番「筑波大学に入ってよかったな」と思える経験は「留学をしたこと」だと言えます。筑波大学ほど協定校が豊富で、奨学金等の留学支援が充実している国立大学は殆どありません。なので入学した人の中で、これから筑波大学を通して海外へ行きたいと思っている人はとてもラッキーです。ぜひその想いを大切に、海外への一歩を踏み出してみてほしいと思います。 かくいう私は、入学当初から留学に興味はありましたが、日々の授業課題に忙殺され、なかなか一歩を踏み出すことが出来ませんでした。しかし、筑波大学では、留学に関する情報を収集する場が沢山あり(例えば留学説明会や留学フェアなど)、その中で色んな方々のサポートを経て、最終的に留学をすることが出来ました。特に、スチューデント・コモンズでは、留学経験のある学生と直接話すことが出来るので、実際の「リアルな」留学体験談を聞いたり、不安に思っていることを相談したりと、非常に役に立ちました。 海外に行く目的は人それぞれだと思いますが、共通している言える事は、海外に出ることは「勉強」以外にも学ぶことが本当に多いという事です。海外には、容姿も言葉も宗教も価値観も異なる人が沢山います。その中で生きていると、自分が今までどれだけ狭い世界で、偏った考え方で生きてきたか、という事に気がつかされます。学生のうちに留学を経験することが出来て、心から良かったと思っています。皆さんが、筑波大学の環境を充分に活かし、素晴らしい経験が出来る事を願っています。

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