2020年度 筑波大学入学案内
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卒業論文 卒業論文は、日本語・日本文化学類で学んだことを基礎に、学生自身がテーマを決めて研究を行うもので、いわば大学での学業の集大成というべきものです。図書館でたくさんの文献にあたったり、学外に出てデータを収集したり、集めたデータを分析したりと苦労も多いですが、それ以上に多くのものが得られます。研究を発展させるため大学院に進学する人もいます。最近の卒業論文から●●●●●●●●●●●●●教員と学生の距離が近いランチミーティング卒業論文口頭試問フィールド実習―広島県呉市―資格など 卒業要件以外に「教職科目」や「博物館学」の単位を修得すれば、教員や学芸員の資格が得られます。取得できる資格教員免許  中学校一種免許状(国語)      高等学校一種免許状(国語)社会教育主事、学芸員、司書教諭接尾辞「み」の使用と用法の拡大議論の場におけるファシリテーターの役割―発話行為の観点から―教科書の映像分析を通した女性像―小学校6年理科を対象に―学校唱歌に見られる日本的美意識の背景人情本『春色梅児誉美』における女性の人称詞とその位相差「オノマトペ+つく」の意味・用法の研究埼玉県深谷市における特産品ブランドの展開と変容―深谷ねぎに着目して―英語学習者の熟達度とワーキングメモリが曖昧な英文の解釈に与える影響左遷時における菅原道真「叙意一百韻」と白居易「東南行一百韻」の比較研究文法教科書の変化から見る連体詞の導入経過の考察米軍占領下の教育改革における教師の変容と葛藤タイ中等教育機関における日本語学習者の学習意欲に影響を与える要因―質問紙調査の結果から―外国人日本語学習者の母音が後続する撥音の聞き取りと発音についてスロベニアでの教育実習を通じて 藤野真帆留学体験記 私は今、日本語教育インターンシッププログラムでスロベニアのリュブリャーナ大学に留学しています。今学期はTAとして、日本研究学科2年生のクラスと一般向け公開講座2クラスに参加しました。授業内で取り組んだ主なことは、発音・イントネーションの指導補助や、授業の一部の時間を頂いての日本社会・文化・習慣と言葉の紹介です。 TAとして参加したクラスの学生とは、カフェや食事に行ったり、学生として授業を履修したりしました。ことばには全く自信がないため、いつも周りの友人に助けられながら生活しています。日日でもチューターとして活動をしていましたが、支援される側を経験したことで、その存在のありがたさを実感すると共にそれまでとは違う視点から考えられるようになりました。 このように日本語教師としての経験を積みながら同時に学習者として生活できることが、この留学プログラムの魅力だと思います。残りの留学期間、日本語教壇実習だけではなく、スロベニアの言語文化にもたくさん触れて、発見の多い時間にしていきたいです。30

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