2020年度 筑波大学入学案内
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睡眠を制御する分子の動きを解明したいUniversity of Tsukuba Prospectus 2020 僕がジャグリングのパフォーマンスを通して伝えたいことは、目に見えない感覚です。「痛い」という文字を読んでも、体で痛みを感じることはできませんが、ジャグリングの中で、ボールを思いっきり床に叩きつけると、「痛い」という気がしてきませんか? ジャグリングは今の日本において、芸ではありますが、芸術としての認識はまだ浸透していません。だからこそ、既存のアートの枠組みにとらわれない筑波大学の総合造形という領域で、新しい表現を学んだり、チャレンジをしていきたいんです。岡本晃樹 Teruki Okamoto人間総合科学研究科前期博士課程2年日本のジャグリングにアートの風を 高校生の頃、膜を隔てた分子の動きが私たちの感情や行動を作り出していることに、とても感動したことがきっかけで。大学院では、眠気を制御する分子について研究しています。 2ヶ月、もしくはそれ以上の期間を費やしてきた実験結果は、どうなっているのか。新しいことがわかるかもしれない。そんな時間にドキドキします。それは、長い研究過程の中で、いちばんの楽しみです。「研究が好き」という気持ちが周りにいる人たちの共通点で、その気持ちが努力につながると思っています。岩崎加奈子 Kanako Iwasaki人間総合科学研究科後期博士課程1年6 ジャグリングのパフォーマンスを通して伝えたいのは、目に見えない感覚です。「痛い」という文字を読んでも、体が痛くなるようなことはありませんが、ボールを思いっきり床に叩きつける様子を見ると、実際に痛みが感じられる気がしてきませんか? 今の日本では、ジャグリングに対する芸術としての認識は、まだまだ浸透していません。だからこそ、筑波大学で、既存のアートの枠組みにとらわれない新しい表現を学び、いろいろな刺激を受けながら、チャレンジをしていきたいんです。 眠気を制御する分子について研究しています。高校生の頃、膜を隔てた分子の動きが私たちの感情や行動を作り出していることを知り、とても感動したのがきっかけで、この分野に進みました。 一つの実験に、長い時には2ヶ月以上を費やすこともあります。その結果がどうなっているのか。新しいことがわかるかもしれない。そのドキドキする時間が、研究をする一番の楽しみです。「研究が好き」という気持ちが、努力の原動力。それが、一緒に研究に取り組む人たちとの共通点です。

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