筑波大学入学案内 2021
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卒業論文 卒業論文は、日本語・日本文化学類で学んだことを基礎に、学生自身がテーマを決めて研究を行うもので、いわば大学での学業の集大成というべきものです。図書館でたくさんの文献にあたったり、学外に出てデータを収集したり、集めたデータを分析したりと苦労も多いですが、それ以上に多くのものが得られます。研究を発展させるため大学院に進学する人もいます。最近の卒業論文から●●●●●●●●●●●留学生パーティでたこやき作り国内フィールド実習―愛知県豊田市足助町―「~がち」の用法の拡大に関する研究「させていただく」表現についてポライトネスからの考察比喩でつながる「NP1+NP2」―「NP1+の+NP2」との比較を通して―方言形と標準語形のスタイルシフト―愛媛県方言話者を例に―日本語における第二言語熟達度測定テストに関する研究聖地巡礼による地域活性化の可能性―茨城県結城市御手杵の槍の事例から―『和漢朗詠集』にみられる平安朝の漢詩の受容メタ表示と語構成―現代日本語の「感」を中心に―平和博物館の利用促進に関する考察―若者の平和意識をもとにして―日本語指導が必要な児童生徒に対する支援のあり方留学生の依頼メールに対して日本人学生が抱く印象スロベニアでの教育実習を通じて 藤野真帆留学体験記 私は今、日本語教育インターンシッププログラムでスロベニアのリュブリャーナ大学に留学しています。今学期はTAとして、日本研究学科2年生のクラスと一般向け公開講座2クラスに参加しました。授業内で取り組んだ主なことは、発音・イントネーションの指導補助や、授業の一部の時間を頂いての日本社会・文化・習慣と言葉の紹介です。 TAとして参加したクラスの学生とは、カフェや食事に行ったり、学生として授業を履修したりしました。ことばには全く自信がないため、いつも周りの友人に助けられながら生活しています。日日でもチューターとして活動をしていましたが、支援される側を経験したことで、その存在のありがたさを実感すると共にそれまでとは違う視点から考えられるようになりました。 このように日本語教師としての経験を積みながら同時に学習者として生活できることが、この留学プログラムの魅力だと思います。残りの留学期間、日本語教壇実習だけではなく、スロベニアの言語文化にもたくさん触れて、発見の多い時間にしていきたいです。24修了証プログラム(Certi cate Program) 私たちの日常生活の中で、外国人と触れ合う機会が飛躍的に多くなりました。これからの日本社会には、生活者としての外国人、日本語指導が必要な外国人児童生徒を、地域社会が包括的に支える態勢が求められています。日本語・日本文化学類は、そのような多文化共生社会に向けた地域づくりのために「日本語学習支援者養成」修了証プログラムおよび「日本語教師養成」修了証プログラムを提供します。日本語学習支援者養成CPは、児童生徒教育に携わる教員志望学生、生活者としての外国人を支える地域のボランティア等として、日本語教育のごく基礎的な資質・能力を有していることを保証するものです。本CPは、平成30年度の文化庁「日本語教育人材の養成・研修の在り方について」に準拠しています。この報告の「日本語教員養成において必要とされる教育内容(図)」を満たすよう精選された学術科目を履修することで、専門性の高い理論面の強化が可能となります。

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