筑波大学入学案内 2021
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人間学群パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には250 円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「人間学群案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学人間学群事務室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.171 資料請求番号は792871)●障害科学履修モデル 障害科学類の基本的な履修形態です。障害科学の全体的な理念・概念の理解を基に、障害科学が包含する特別支援教育、障害心理・生理、障害福祉等の全領域に関して、視覚障害学、聴覚障害学、言語障害学、運動障害学、健康・高齢障害学、知的・発達・行動・情緒障害学の基礎的な知識や技能を修得します。さらに、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学修として、臨床研究、実験や調査、文献研究等で用いられる多様な技術の基礎を修得します。●特別支援教育学履修モデル わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは、これまでの特殊教育において培ってきた専門性及び新たに求められる専門性に依拠して、障害がある幼児児童生徒はもとより、さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を行うという、いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは、障害科学類の充実した人的資源を活用して、特別支援学校教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け、履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる数少ない大学のうちの一つです。●社会福祉学履修モデル 社会福祉学を探求するとともに、社会福祉士を目指す「社会福祉学履修モデル」を設定しています。現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害児者、及び、家庭養育環境や発達に伴う生活問題を抱えた子どもたちについて、ノーマライゼーションという福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学修します。また、従来の社会福祉学の枠組を越えて、「障害」をめぐる教育や医療・リハビリテーションとの連携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学修します。指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格を得ることができます。在学生からのメッセージ高野 惣一(障害科学類4年) 高校時代、大通りに沿って自転車で通学していた私は、そこで何度も目にする送迎バスに興味を惹かれました。高齢者や障害児が乗車するバスです。あのバスに乗っている職員たちはどんな仕事をしているのだろう? 何を目標に仕事に取り組んでいるのだろう? という疑問でした。現在、社会福祉学履修モデルで学んでいる私ですが、福祉に携わるために求められる理念や実践方法、児童や高齢といった様々な分野に触れることで、当時の問いを見つめ直そうとしています。福祉といっても幅が広過ぎて、例えば、「仕事×福祉」のように、当事者が働くことを福祉の側から支援する領域もありますし、「家族×福祉」といった、個人だけでなく集団を対象にする領域もあり、一見するとばらばらなのですが、実はそれらをつなぐ概念があるということも学びました。さらに、「障害のある人のきょうだい」や「虐待」といったキーワードひとつを取っても、様々な考え方を持っている人がこの学類には多くいます。先生も学類仲間もフレンドリーな方ばかりで、臆することなく意見のやり取りができます。皆さんが興味関心を率直に話してくれると新しい気づきにつながるので私たちも嬉しいです。ご入学され、皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。中村 初音(障害科学類4年) 私は今、障害科学類に入ってよかったと思うことが2つあります。1つ目は、「障害」について自分はあまりに無知だったと気づけたことです。講義を受け、仲間たちと会話する中で、多様な経験や様々な考え方に触れる機会が度々あり、衝撃を受けるとともに障害に関する自らの理解不足を感じることがありました。しかし同時に、社会に出てたくさんの人と接する前に、障害についてじっくり考える機会を得られたことが嬉しく、とても幸運だと感じています。2つ目は、障害科学類での学びを通して、自分の夢を再発見できたことです。入学当初、私は社会福祉士を目指していました。しかし、1年生の夏に特別支援学校を訪問し、その目標が変わりました。いきいきと楽しそうに学ぶ子どもたちや、生徒一人ひとりと向き合う先生方の暖かい眼差しを見て、私もここで障害のある子どもたちの成長に携わりたいと強く思いました。いよいよ教育実習が始まる3年生の年になりましたが、授業での素敵な出会いと、特別支援教育履修モデルへの変更を後押ししてくださった仲間や先生方に心から感謝しています。 障害科学類は、温かく誠実な仲間たちと先生方に支えられながら、自分の学びたいこと、やりたいことにしっかりと向き合える学類です。みなさんの入学を、心からお待ちしています!43

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