筑波大学入学案内 2021
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菅平高原実験所での野外実習下田臨海実験センターでの臨海実習 生物界のシステム、生体機能のメカニズム、生命現象の本質、生物学の研究方法及び先端研究の意義を理解し、生物と関わる幅広い学問分野でグローバルに活躍する研究者、教育者、技術者、企業人など、先端科学と社会の接点となる人材を育成します。[ 人材養成目的 ]生物学類46https://www.biol.tsukuba.ac.jp/主専攻分野主な授業多様性コース長い進化の結果地球上には多種多様な生物が存在し、それらが互いに影響し合いながら、地球の自然を構成しています。このコースでは、これら生命体がどのように誕生し、多様化したのか、どのような仕組みで存続しているのかを、生物集団、個体群、個体、細胞、生体高分子などの各レベルでの多様性をベースとして学びます。また、こうした生物の生活と環境が創り出す現象や法則も学ぶことができます。これらを通して生命とは何かを考え、地球市民としての自然観を磨いてもらいたいと思います。植物系統分類学、動物系統分類学、微生物学、進化遺伝学、植物生態学、動物生態学情報コース生物の集団•細胞•生体高分子の各レベルの研究から、構造•機能の多様性と普遍性に関する膨大な情報が蓄積されています。生物学のさらなる発展のためには、これらから有用な情報を抽出し有効利用しなくてはなりません。本コースでは、コンピュータの高度利用を前提として行われる先端的生物学研究の方法論を習得することを目標としながら、その基礎となる数理•情報科学の各種手法に対する理解も深めます。昨今コンピュータに秀でた生物学専門家の需要が高まっており、本コース修了者はこうした需要に応えうる人材となることが期待されます。プログラミング、数理生物学、生物多様性情報学、分子進化学、ゲノム生物学、生物物理学分子細胞コース生物の体の成り立ちや自然に適応する仕組みは大変見事で、私たちを驚嘆させます。どのようにして生命活動が成り立ち、生物個体が形成され、機能しているのでしょうか。また、生物が自分と同じ子孫をつくりつつも、一方で長い年月の間に進化していくのはどうして可能なのでしょうか。そのような生命の基本的なしくみを理解することを目指して、遺伝子やタンパク質、細胞の機能に関して学習するのが「分子細胞コース」です。さらに、そこで得られた知識の発展として、基礎研究や人間社会に貢献するテクノロジーについても学びます。細胞生物学、発生生物学、植物生理学、動物生理学、代謝生理化学、生殖生物学応用生物コース生体が作り出す様々な機能分子とそれらを使ったダイナミックな代謝が生命を支えます。また、様々な環境で暮らす生物は、生存のために必要な多様な機能を備えています。「応用生物コース」では、生命現象を主に生化学的に解析することを通して、生命を支える分子の機能やその化学的制御機構に関する基礎知識を学ぶとともに、生物が備える生理・生態的機能についても学習します。生物の有用機能の開発・利用技術を学び、さらにこれらを応用することで、人類の直面している諸問題解決への貢献を目指します。生物化学、生物活性化学、生体機能分子学、機能微生物学、動物制御学、植物バイオテクノロジー人間生物コース人間は我々にとって最も身近で複雑な生き物です。「人間生物コース」では、一つの生物種としてのヒトに的を絞り、人間を制御する基本原理や法則を学びます。このコースの一部の授業は医学群や体育専門学群の教員によって行われますが、学習の目的はヒトを生物学的に理解することにあり、医学や医療科学の立場とは異なります。人間生物学、神経解剖学、免疫生物学、寄生生物学、細菌学、ウイルス学、放射線生物学、人類学GloBE(Global Biology in English)コース今や生物学に関わる諸問題の解決には、国際協働チームの活躍が必要です。本コースでは、生物学の多様な分野を横断的に学び、国際的に活躍するために必要な英語によるコミュニケーション能力や考察力などを身につけることを目指します。専門分野や文化の垣根を越え、多様な研究者と協力することで、未解決な問題に挑戦できます。さらに、世界中の様々なフィールドを対象とした研究や生物試料の採集から、生物学の新発見なども期待できます。将来の生物学の旗手として必要な、広い視野と国際的感覚を身につけてください。Plant Taxonomy I、Plant Physiology I、Genome Biology I、Vertebrate Evolution、Molecular Evolution I、Cell Biology III、Developmental Biology II

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