筑波大学入学案内 2021
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国際野外実験(オーストリア)野外実験(西彼杵半島)カリキュラムの特徴1年次自然科学を中心に人文・社会科学を含む学問全般に関する基礎的知識を習得するとともに、地球学に関する専門導入科目の履修により、2年次以降に必要な基礎的な能力を身につけます。2年次地球学入門を意図した専門科目とともに、地球学に必要な数学、物理学、化学、英語などを学ぶことで、計算・資料整理・発表等にかかわるコンピュータや実験機器の利用能力を高めます。さらに、英文の読解能力や英語コミュニケーション能力を修得するための専門英語を受講します。主専攻に分かれ、専門科目を中心に履修します。講義、セミナー、室内実験、野外実験で構成された専門科目を受講することで、専門知識を深めます。また、現地での観察・測定・資料収集を通して、フィールドの様々な課題を考察する野外実験を数多く開講しており、野外調査と室内作業を行う能力を修得します。また、主専攻の他に生命環境学際主専攻(留学生コース)を含めた副専攻を選択することができます。卒業研究が中心となり、教員や大学院生と議論をしながら調査・実験を進めることで、研究の企画・遂行・総括能力や研究成果の内容を第三者に的確に伝達する能力を高めていきます。3年次4年次 地球は46億年の歴史をもつ、水や生物に満ちあふれた惑星です。近年、人間の居住空間としての地球環境を破壊することなく持続的に利用することが社会的に強く求められています。そのためには、地球の進化過程を明らかにするとともに地球環境の動態と人間システムとのつながりを正しく理解し、その未来を予測する学問が必要です。それが地球学であり、地球ダイナミクスを多角的な観点から明らかにし、様々な社会的要請に応える使命をもっています。教育内容・カリキュラム 地球学が対象とする課題は、顕微鏡下の世界から地球規模の事象、秒以下の単位から億年の単位まで時空間スケールが幅広く、自然現象の解明から災害や環境問題の追及、人間社会の未来予測に至るまで多様です。また、それらの課題に取り組む手法も野外調査や室内実験、数値計算、文献研究など多岐にわたります。 地球学類では、多様な課題に対応できる幅広い知識と高い専門性を両立させるため、段階的に専門化するカリキュラムを組んでいます。また、高度な専門教育・研究のために、現在の地球環境について探求する「地球環境学主専攻」と、地球の変遷史について探求する「地球進化学主専攻」の二つの主専攻を設けています。 地球の誕生から現在に至る地球の進化、大気圏・水圏・岩石圏で起こる様々な現象とそのプロセス、そして地球環境を舞台に展開される人間活動についての総合的な知識と思考力を有する、社会の諸分野で国際的な視野に立って活躍できる人材を養成します。[ 人材養成目的 ]地球学類54http://www.earth.tsukuba.ac.jp/

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