筑波大学入学案内 2022
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総合学域群長からのメッセージ山中 弘総合学域群長(特命教授)未来を見据えて、広い視野からじっくりと学ぼう 総合学域群は、令和3年4月から学生を受け入れた筑波大学で最も新しい学群です。ここに籍を置く学生は総合選抜で入学した1年次生だけです。2年次になると自分の希望する学類・専門学群に進級して、所属も総合学域群からそれぞれの教育組織へと移ります。つまり、本学域群は、総合選抜で入学した1年次生のためだけに用意された特別な「学びの場」ということになります。総合学域群という名前に注目してください。これまでの学類・専門学群は名前から何をそこで学ぶことができるのかがおよそ見当がつきました。総合学域群は、そうした専門領域の名前ではなく、どの学問的領域でも広く総合的に学ぶことができる「学域」、つまり総合学域群と名づけられました。 本学域群の特長の一つは、高校までの学びに基づき、複数の専門領域の学修を通じて広い視野から様々な問題を多角的にとらえる基礎的な力を身につけるということです。特定の学類・専門学群に属していないメリットを最大限に活用して、複数の学類・専門学群が提供する専門導入科目などを積極的に履修してみてください。もう一つの特長は、自分とは違う問題意識や将来の夢をもつ仲間と一緒に、1年間の学びの中で将来の方向性を考えながら、自分の関心と適性に合った学類を絞ることができるということです。もちろん、「移行」先を絞ることは一人では大変です。そのため、本学域群には、他の学類・専門学群にはないアカデミックサポートセンターという、1年次の皆さんの学修を手厚く支援する組織を備えています。 いずれにしても、総合学域群という学びの場を意義深いものにできるかどうかは、最終的には皆さん次第です。皆さんが総合学域群に所属して良かったと自信を持って振り返ることができるよう、一緒に頑張っていきたいと思います。総合学域群ホームページ・パンフレット●総合学域群に関する詳細な情報は、下記Webページにて随時更新中!  https://scs.tsukuba.ac.jp/● パンフレット等は、 Webページからダウンロード可能です。 また、テレメールによる請求もできます。(p171 資料請求番号 793290)学類・専門学群への移行について学類・専門学群への移行について 総合学域群の学生は、1 年間の学びの後、所属する学類・専門学群が決まります。これを「移行」と呼びます。どの学類・専門学群に「移行」するかは、本人の志望と、入学後の成績や適性に基づいて決定します。どの選抜区分(文系、理系Ⅰ、理系Ⅱ、理系Ⅲ)で入学しても、体育専門学群を除くどの学類・専門学群にも移行する道があります。移行先を選ぶには■ Web・冊子等で提供される情報■ 全学必修科目「学問への誘い」  入学後すぐに履修するこの科目は、幅広い学問分野を  俯瞰する助けとなります。■ 興味・関心に基づいて履修した科目の講義内容■ 各種ガイダンス■ アカデミックサポートセンターのスタッフなどとの相談 1年次の3月に、2年次に移行する学類・専門学群が決まります。移行先は、学生の「志望順位」と学類・専門学群の「受入順位」の組み合わせによって決定されます。移行先の決定AさんX学類BさんY学類学生の「志望順位」学類・専門学群の「受入順位」学生は自分が進みたい学類・専門学群に順位を付けます。この順位を「志望順位」と呼びます。志望できる学類・専門学群の数には制限がありません。ただし、志望先によって指定科目の修得が必要となる場合があります。各学類・専門学群は学生を受け入れる順位を決定します。この順位を「受入順位」と呼びます。「受入順位」は、履修した科目の成績を総合した「成績点(注)」と、英語外部試験や適性試験といった「成績点以外の要素」も加味して、各学類・専門学群の基準で決定されます。(注)学類・専門学群によっては、特定の科目を重視して成績点が計算されます。たとえば、多くの理系の学類は理系の科目に重みをおいて成績点を計算します。Aさんの志望順位1位 X学類2位 Y学類・・・Bさんの志望順位1位 Y学類2位 X学類・・・X学類の受入順位1位 Aさん2位 Bさん・・・Y学類の受入順位1位 Bさん2位 Aさん・・・学類・専門学群の決定11School of Physical Education, Health and Sport SciencesSchool of Medicine and Health Sciences

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