筑波大学入学案内 2022
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 私たち筑波大学硬式野球部は、明治29年(1896年)、筑波大学の前身である高等師範学校ベースボール部として発足して以来、常に高みを目指し続けることを目標に掲げてきました。野球を通して仲間と協調し、自律した指導的人物となり、未来の日本や世界のリーダーとして社会に貢献していくことを理想としています。 硬式野球部は常に、首都大学でのリーグ優勝、そして大学野球日本一を目標に毎日の活動に励んでいます。「Be the ONE」をスローガンとして掲げた前年度チームはリーグ4位という結果に終わり、残念ながら目標を達成することはできませんでした。 そのような中、発足した新チームでは「貫け」というスローガンと「心を奮わせる存在」というビジョンを掲げています。硬式野球部では部員それぞれが部に所属する自分自身の目的や価値観を持っており、これまでの競技力などの背景も含め、多様性に溢れています。そして野球をプレイするのみならず、広報活動や地域貢献活動などにも力を入れており、1人1人が様々な役割を担っています。これまで、硬式野球部は日本一になることを最も重要な目標として定めていました。しかし、組織内部では「なぜ日本一を目指すのか」といった問いが生まれていました。これは組織全体のモチベーションや部員の帰属意識に大きく関わる問題でした。組織規模拡大に伴い、活動も多様化が進んでいく中で、今が組織の在り方を問う変革の時であるという認識を共有しました。 そこで、「組織が進んでいく方向性=組織が目指す姿」を定めることになり、この「心を奮わせる存在」というビジョンを掲げることにしたのです。 さて、硬式野球部は球場外でも様々な活動に取り組んでいます。その一つが、広報活動です。SNSの運営や部内の企画運営を行っています。今回はその中でも、リーグ戦におけるライブ配信についてご紹介します。私たちが所属している首都大学野球連盟1部リーグの熱戦の模様をYouTubeにて配信しています(首都大学野球連盟YouTubeチャンネル)。カメラの操作はもちろんのこと、実況、解説、テロップの作成、カメラのスイッチングまで、全て学生が行っています。これはこれまでには無かった取り組みであり、私たちにとってもひとつのチャレンジでした。プレイだけではなく、試合を配信することで少しでも大学野球、ひいては筑波大学硬式野球部の魅力が伝わるようにこれからも取り組みを続け、進化させていきたいと考えています。 弊部にはプレイする選手だけではなく、それを支えるスタッフも多くいます。また、その人達の存在が無ければ、私たちの活動は成り立っていません。大学野球界の新たなロールモデルとして、観る人の「心を奮わせる存在」となれるよう、これからも励んで参りたいと思います。筑波大学体育会硬式野球部   ―心を奮わせる存在URL http://tsa.tsukuba.ac.jp/baseball/Twitter @TsukubaBaseball137

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