筑波大学入学案内 2022
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海外留学など 国際総合学類では在学中の留学を奨励し、特定の協定校との交換留学制度の拡充をはかっています。この交換留学制度を利用して留学した場合、修得した科目の単位を内容に応じて一定限度まで学類の単位として認めています。毎年15~20名の学類生がアメリカ、オーストラリア、オ ランダ、ロシア、チェコ、中国、韓国などの大学に1年間留学しています。そして、海外からほぼ同数の留学生を受け入れています。この他にも、語学研修やインターンシップを目的として、海外に渡航する学生が毎年30名ほどいます。英語研修については、オーストラリアやニュージーランドの著名な大学での研修に参加できます。このような活動を通じて、国際総合学類では、全体の4割程度の学生が1年間の海外生活を経験します。 また、私費外国人留学生、国費外国人留学生を積極的に受け入れています。このように、本学類は学生の構成という面からも国際性豊かなコミュニティーであるというこ とができます。主な協定校への留学先卒業論文論文題目の例 感染症対策における文化的対立 -エボラ出血熱の蔓延を 例に-フランス保護領期のハノイにおける住宅地の形成と現代に おける変容スペインは何故没落したのか -英国との比較-条約の留保に関する一考察 -人権条約に対する留保を中 心として-オフショアリングが自国経済に与える影響:理論分析とケ ーススタディ開発途上国の障害児教育に対する日本の援助 -スウェー デン・アメリカとの比較から見るその課題と展望-韓国における教育疎外層の形成と格差解消への取り組み  -生涯教育政策の視点から-ミャンマー軍事政権に対する米国の対応 -米中緬三国間 関係の観点から-異文化マネジメント -IN-OUT型M&Aの現状とこれか ら-ロシア・サハリン州と北海道における官民主導の経済交流 に関する実証研究汚染逃避地効果の検証 -東・東南アジア途上国とG7の 貿易に焦点をあてて-日本における外国人の「不法就労」についてヨーロッパにおけるエネルギー安全保障 -EUとその東 方近隣諸国を中心に-1930年代の日本外交 -対英関係の視角から-●●●●●●●●●●●●●●様々な機会を通じ、自身の可能性の探求・成長を!   5期 福丸博之                     三菱商事株式会社 ロジスティクス総括部「ロシアのクリミア半島編入に対し欧米諸国が同国に制裁発令」、「シリアが内戦状況に」、「イスラム国(過激派組織)によるテロ」、「ギリシャ財政危機」、「ネパールで大地震発生」・・・これら最近のニュースを聞くと、私の仕事は俄然忙しくなります。 私は総合商社で、これら経済制裁、内乱、テロ行為、為替の制限・禁止、自然災害等で海外における事業が損害を受けるリスク(一般的に「カントリーリスク」と呼ばれています)をカバーする特殊な保険(貿易保険)を扱っております。 仕事上、日々の国際政治・経済情勢が直接関係し、社内の世界ネットワーク等による関連情報に接しながら業務を遂行しております。また、特に発展途上国向けプロジェクトにおいて十数年もの間、当該国のカントリーリスクを一民間企業で保有することは現実的ではなく、保険引受者(実質日本政府)に対する保険引受交渉が実を結び当該プロジェクト遂行、ひいては当該国の経済発展に寄与出来ることでこの仕事にやりがいを感じています。 さて、今思い返せば、私の大学時代(四半世紀ほど前、入学は昭和!)は多くの友人との出会い、旅行等であっという間でした。 当時、インターネットやスマホ等はなく、同じ学類、サークル等で知り合った他学類の友人、留学生等と直接朝まで語り合った日々。(1年生の時、同級が何気に貸してくれた北朝鮮に関する本を読み、当時関心が薄かった同国に興味を持ち、卒論テーマに選んだことも思い出の一つです) また、纏まった時間がとれると、ふらっと国内(北海道、東北一周や船で29時間かけて行った沖縄等)やバックパッカーで海外(アジア、欧州、北米、オセアニアの10ヵ国以上)を旅し、現地人や世界からの旅行者との出会い等様々な現地体験は今もって私の考えや行動に良い影響を与えています。 現在、世界は激動の時代を迎えていると感じており、本学類で学んだ政治、経済、歴史、宗教、文化、安全保障等は、世界の動向を理解する上で今なお役に立っています。まさに、これら幅広い分野が学べる本学類は、現代を理解する知識、対応するヒントを与えてくれると思います。 そして、共に学ぶ友人、深い専門知識をお持ちの先生方、世界・幅広い分野に散らばるOB/OG(FBのグループメンバーは800名以上!)等の存在は、自分を見つめ直し、自らの可能性を探求し、自身の価値を高めることに有益だと思います。 本学類には、このような自分の可能性を探求し、高める多くの機会が存在します。これら貴重な機会を逃さず、自身が大きく成長されることを願ってやみません。(大学時代は長いようであっという間ですよ・・・)オハイオ州立大学、パデュー大学、ハワイ大学マノア校、ユタ州立大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、モントリオール大学、ペルー・カトリカ大学、オランダ・ユトレヒト大学、チェコ・カレル大学、オーストラリア国立大学、ロシア・サンクトペテルブルグ大学、ウズベキスタン・タシケント国立東洋学大学声の生業卒32

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