筑波大学入学案内 2022
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人間学群パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には250 円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「人間学群案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学人間学群事務室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.171 資料請求番号は792870)●障害科学履修モデル 障害科学類の基本的な履修形態です。障害科学の全体的な理念・概念の理解を基に、障害科学が包含する特別支援教育、障害心理・生理、障害福祉等の全領域に関して、視覚障害学、聴覚障害学、言語障害学、運動障害学、健康・高齢障害学、知的・発達・行動・情緒障害学の基礎的な知識や技能を修得します。さらに、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学修として、臨床研究、実験や調査、文献研究等で用いられる多様な技術の基礎を修得します。●特別支援教育学履修モデル わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは、これまでの特殊教育において培ってきた専門性及び新たに求められる専門性に依拠して、障害がある幼児児童生徒はもとより、さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を行うという、いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは、障害科学類の充実した人的資源を活用して、特別支援学校教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け、履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる数少ない大学のうちの一つです。●社会福祉学履修モデル 社会福祉学を探求するとともに、社会福祉士を目指す「社会福祉学履修モデル」を設定しています。現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害児者、及び、家庭養育環境や発達に伴う生活問題を抱えた子どもたちについて、ノーマライゼーションという福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学修します。また、従来の社会福祉学の枠組を越えて、「障害」をめぐる教育や医療・リハビリテーションとの連携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学修します。指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格を得ることができます。在学生からのメッセージ高野 惣一(障害科学類4年) 高校時代、大通りに沿って自転車で通学していた私は、そこで何度も目にする送迎バスに興味を惹かれました。高齢者や障害児が乗車するバスです。あのバスに乗っている職員たちはどんな仕事をしているのだろう? 何を目標に仕事に取り組んでいるのだろう? という疑問でした。現在、社会福祉学履修モデルで学んでいる私ですが、福祉に携わるために求められる理念や実践方法、児童や高齢といった様々な分野に触れることで、当時の問いを見つめ直そうとしています。福祉といっても幅が広過ぎて、例えば、「仕事×福祉」のように、当事者が働くことを福祉の側から支援する領域もありますし、「家族×福祉」といった、個人だけでなく集団を対象にする領域もあり、一見するとばらばらなのですが、実はそれらをつなぐ概念があるということも学びました。さらに、「障害のある人のきょうだい」や「虐待」といったキーワードひとつを取っても、様々な考え方を持っている人がこの学類には多くいます。先生も学類仲間もフレンドリーな方ばかりで、臆することなく意見のやり取りができます。皆さんが興味関心を率直に話してくれると新しい気づきにつながるので私たちも嬉しいです。ご入学され、皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。中村 初音(障害科学類4年) 私は今、障害科学類に入ってよかったと思うことが2つあります。1つ目は、「障害」について自分はあまりに無知だったと気づけたことです。講義を受け、仲間たちと会話する中で、多様な経験や様々な考え方に触れる機会が度々あり、衝撃を受けるとともに障害に関する自らの理解不足を感じることがありました。しかし同時に、社会に出てたくさんの人と接する前に、障害についてじっくり考える機会を得られたことが嬉しく、とても幸運だと感じています。2つ目は、障害科学類での学びを通して、自分の夢を再発見できたことです。入学当初、私は社会福祉士を目指していました。しかし、1年生の夏に特別支援学校を訪問し、その目標が変わりました。いきいきと楽しそうに学ぶ子どもたちや、生徒一人ひとりと向き合う先生方の暖かい眼差しを見て、私もここで障害のある子どもたちの成長に携わりたいと強く思いました。いよいよ教育実習が始まる3年生の年になりましたが、授業での素敵な出会いと、特別支援教育履修モデルへの変更を後押ししてくださった仲間や先生方に心から感謝しています。 障害科学類は、温かく誠実な仲間たちと先生方に支えられながら、自分の学びたいこと、やりたいことにしっかりと向き合える学類です。みなさんの入学を、心からお待ちしています!43School of Physical Education, Health and Sport SciencesSchool of Medicine and Health Sciences苫米地柚季(障害科学類3年) 全国で唯一の障害科学類を有する筑波大学では、専門的な講義と同時に、障害学生支援や附属特別支援学校との関わりからも多くを学ぶことができます。私もピア・チューターとして情報支援に携わったり、附属特別支援学校の生徒に大学を案内する活動に参加したりしています。また、所属する手話サークルとスポーツ支援サークルの活動を通じ、筑波技術大学の学生や知的障害のある青年との交流も楽しんでいます。放課後等デイサービスやヘルパーのアルバイト、学習支援団体でのボランティアも始めました。様々な活動に挑戦するなかで、大学での講義と実際の経験の双方から学びを深められ、日々充実しています。大学内外にこうした環境が整っている点、ネットワークによって多様な活動に参加できる点も障害科学類の魅力だと思います。また、総合大学である筑波大学では、他学類の授業の履修や学生との交流も容易です。私も国際系学生団体に所属し、異分野の仲間との活動から、新たな知識を得ると共に、途上国の障害者支援について視野を広げることができました。講義と実践の双方から広く・深く学べる障害科学類で一緒に様々な挑戦をしませんか?浅子 綾美(障害科学類4年) 私は現在、小学校教諭と特別支援学校教諭の2つの教員免許取得を目指しています。入学当初は社会福祉士を目指していたのですが、障害科学類の講義を受け、子どもたちが楽しく授業を受けている様子や先生方の「障害」に対する思いを目の当たりにし、教員への道を選ぼうと決心しました。障害科学類では、特別支援学校の教師を目指すこと、社会福祉士を目指すこと、そのどちらもが実現可能です。自分のやりたいこと、将来の夢は何かを考え、真っ直ぐに進めば必ず実りある学びができると思います。初等の授業でも特支の授業でも、子どもたちの様子を伺う度にキラキラした笑顔が見れます。履修モデルを変えるにあたり、多くのことに悩み、何度も考え直しましたが、周りにいる友人や先生方に相談を重ね、教職の道を選べたことは後悔していません。障害のある子どもたちのそばで自分にできることをしたいと考えていた私にとって、現在進行形で取り組んでいる学びのどれもが充分すぎるくらいに素敵なものです。障害科学類では自分のやりたいことが実現できる学びを得られると思っています。みなさんにお会いできること、楽しみにしています。充実した大学生活を送ってください!人間学群パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には250 円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「人間学群案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学人間学群事務室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.171 資料請求番号は792871)●障害科学履修モデル 障害科学類の基本的な履修形態です。障害科学の全体的な理念・概念の理解を基に、障害科学が包含する特別支援教育、障害心理・生理、障害福祉等の全領域に関して、視覚障害学、聴覚障害学、言語障害学、運動障害学、健康・高齢障害学、知的・発達・行動・情緒障害学の基礎的な知識や技能を修得します。さらに、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学修として、臨床研究、実験や調査、文献研究等で用いられる多様な技術の基礎を修得します。●特別支援教育学履修モデル わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは、これまでの特殊教育において培ってきた専門性及び新たに求められる専門性に依拠して、障害がある幼児児童生徒はもとより、さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を行うという、いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは、障害科学類の充実した人的資源を活用して、特別支援学校教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け、履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる数少ない大学のうちの一つです。●社会福祉学履修モデル 社会福祉学を探求するとともに、社会福祉士を目指す「社会福祉学履修モデル」を設定しています。現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害児者、及び、家庭養育環境や発達に伴う生活問題を抱えた子どもたちについて、ノーマライゼーションという福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学修します。また、従来の社会福祉学の枠組を越えて、「障害」をめぐる教育や医療・リハビリテーションとの連携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学修します。指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格を得ることができます。在学生からのメッセージ高野 惣一(障害科学類4年) 高校時代、大通りに沿って自転車で通学していた私は、そこで何度も目にする送迎バスに興味を惹かれました。高齢者や障害児が乗車するバスです。あのバスに乗っている職員たちはどんな仕事をしているのだろう? 何を目標に仕事に取り組んでいるのだろう? という疑問でした。現在、社会福祉学履修モデルで学んでいる私ですが、福祉に携わるために求められる理念や実践方法、児童や高齢といった様々な分野に触れることで、当時の問いを見つめ直そうとしています。福祉といっても幅が広過ぎて、例えば、「仕事×福祉」のように、当事者が働くことを福祉の側から支援する領域もありますし、「家族×福祉」といった、個人だけでなく集団を対象にする領域もあり、一見するとばらばらなのですが、実はそれらをつなぐ概念があるということも学びました。さらに、「障害のある人のきょうだい」や「虐待」といったキーワードひとつを取っても、様々な考え方を持っている人がこの学類には多くいます。先生も学類仲間もフレンドリーな方ばかりで、臆することなく意見のやり取りができます。皆さんが興味関心を率直に話してくれると新しい気づきにつながるので私たちも嬉しいです。ご入学され、皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。中村 初音(障害科学類4年) 私は今、障害科学類に入ってよかったと思うことが2つあります。1つ目は、「障害」について自分はあまりに無知だったと気づけたことです。講義を受け、仲間たちと会話する中で、多様な経験や様々な考え方に触れる機会が度々あり、衝撃を受けるとともに障害に関する自らの理解不足を感じることがありました。しかし同時に、社会に出てたくさんの人と接する前に、障害についてじっくり考える機会を得られたことが嬉しく、とても幸運だと感じています。2つ目は、障害科学類での学びを通して、自分の夢を再発見できたことです。入学当初、私は社会福祉士を目指していました。しかし、1年生の夏に特別支援学校を訪問し、その目標が変わりました。いきいきと楽しそうに学ぶ子どもたちや、生徒一人ひとりと向き合う先生方の暖かい眼差しを見て、私もここで障害のある子どもたちの成長に携わりたいと強く思いました。いよいよ教育実習が始まる3年生の年になりましたが、授業での素敵な出会いと、特別支援教育履修モデルへの変更を後押ししてくださった仲間や先生方に心から感謝しています。 障害科学類は、温かく誠実な仲間たちと先生方に支えられながら、自分の学びたいこと、やりたいことにしっかりと向き合える学類です。みなさんの入学を、心からお待ちしています!人間学群パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2 号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には250 円分の切手を貼り、請求者の住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「人間学群案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1    筑波大学人間学群事務室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.171 資料請求番号は792871)●障害科学履修モデル 障害科学類の基本的な履修形態です。障害科学の全体的な理念・概念の理解を基に、障害科学が包含する特別支援教育、障害心理・生理、障害福祉等の全領域に関して、視覚障害学、聴覚障害学、言語障害学、運動障害学、健康・高齢障害学、知的・発達・行動・情緒障害学の基礎的な知識や技能を修得します。さらに、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学修として、臨床研究、実験や調査、文献研究等で用いられる多様な技術の基礎を修得します。●特別支援教育学履修モデル わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは、これまでの特殊教育において培ってきた専門性及び新たに求められる専門性に依拠して、障害がある幼児児童生徒はもとより、さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を行うという、いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは、障害科学類の充実した人的資源を活用して、特別支援学校教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け、履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる数少ない大学のうちの一つです。●社会福祉学履修モデル 社会福祉学を探求するとともに、社会福祉士を目指す「社会福祉学履修モデル」を設定しています。現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害児者、及び、家庭養育環境や発達に伴う生活問題を抱えた子どもたちについて、ノーマライゼーションという福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学修します。また、従来の社会福祉学の枠組を越えて、「障害」をめぐる教育や医療・リハビリテーションとの連携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学修します。指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格を得ることができます。在学生からのメッセージ高野 惣一(障害科学類4年) 高校時代、大通りに沿って自転車で通学していた私は、そこで何度も目にする送迎バスに興味を惹かれました。高齢者や障害児が乗車するバスです。あのバスに乗っている職員たちはどんな仕事をしているのだろう? 何を目標に仕事に取り組んでいるのだろう? という疑問でした。現在、社会福祉学履修モデルで学んでいる私ですが、福祉に携わるために求められる理念や実践方法、児童や高齢といった様々な分野に触れることで、当時の問いを見つめ直そうとしています。福祉といっても幅が広過ぎて、例えば、「仕事×福祉」のように、当事者が働くことを福祉の側から支援する領域もありますし、「家族×福祉」といった、個人だけでなく集団を対象にする領域もあり、一見するとばらばらなのですが、実はそれらをつなぐ概念があるということも学びました。さらに、「障害のある人のきょうだい」や「虐待」といったキーワードひとつを取っても、様々な考え方を持っている人がこの学類には多くいます。先生も学類仲間もフレンドリーな方ばかりで、臆することなく意見のやり取りができます。皆さんが興味関心を率直に話してくれると新しい気づきにつながるので私たちも嬉しいです。ご入学され、皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。中村 初音(障害科学類4年) 私は今、障害科学類に入ってよかったと思うことが2つあります。1つ目は、「障害」について自分はあまりに無知だったと気づけたことです。講義を受け、仲間たちと会話する中で、多様な経験や様々な考え方に触れる機会が度々あり、衝撃を受けるとともに障害に関する自らの理解不足を感じることがありました。しかし同時に、社会に出てたくさんの人と接する前に、障害についてじっくり考える機会を得られたことが嬉しく、とても幸運だと感じています。2つ目は、障害科学類での学びを通して、自分の夢を再発見できたことです。入学当初、私は社会福祉士を目指していました。しかし、1年生の夏に特別支援学校を訪問し、その目標が変わりました。いきいきと楽しそうに学ぶ子どもたちや、生徒一人ひとりと向き合う先生方の暖かい眼差しを見て、私もここで障害のある子どもたちの成長に携わりたいと強く思いました。いよいよ教育実習が始まる3年生の年になりましたが、授業での素敵な出会いと、特別支援教育履修モデルへの変更を後押ししてくださった仲間や先生方に心から感謝しています。 障害科学類は、温かく誠実な仲間たちと先生方に支えられながら、自分の学びたいこと、やりたいことにしっかりと向き合える学類です。みなさんの入学を、心からお待ちしています!

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