筑波大学入学案内 2022
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化学という学問 科学技術の進歩はめざましく、人類の発展を支えてきました。この技術革新において、基礎化学の果たした役割は極めて大きいといえます。化学者による新素材の研究を基盤として材料が開発され、実用化されているからです。化学とは、化学現象を分子・電子レベルで研究し、自然界における普遍的な法則を追求する学問ですが、そのような基礎研究から、新規化合物の創製、環境汚染やエネルギー問題の解決、生命現象を分子レベルで理解する研究などへ展開されています。このため、化学の重要性はますます高くなると言われています。化学類で学ぶ4年間 化学類では、基礎知識の重視、柔軟な思考力の養成、国際的に活躍できる人材の育成などを念頭において、学生の指導・教育を行っています。 化学類の学生は、1年次に全学共通科目のほか、理学系学類共通の専門基礎科目を履修し、2年次では、無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、生物化学などの専門的な講義と基礎的な化学実験を履修します。さらに、3年次では、学びたい化学分野を一層深く理解するために、専門科目が用意されています。特に、実験の時間が大幅に増えるのが特徴です。専門化学実験Ⅰ・Ⅱ (無機・分析化学、有機授業科目1年次化学概論、化学1、化学2、化学3、化学基礎セミナー、全学共通科目2年次無機化学Ⅰ、分析化学、物理化学Ⅰ・Ⅱ、有機化学Ⅰ・Ⅱ、生物化学Ⅰ、基礎化学外書講読、化学実験3年次無機化学Ⅱ・Ⅲ、分子構造解析、物理化学Ⅲ・Ⅳ、有機化学Ⅲ・Ⅳ、生物化学Ⅱ、専門化学演習Ⅰ・Ⅱ(無機化学、有機化学、物理化学)、専門化学実験Ⅰ・Ⅱ (無機・分析化学、有機化学、物理化学)、専門化学外書講読 3年または4年計算化学、放射化学4年次卒業研究、無機・分析化学特論、物理化学特論、有機化学特論、生体関連化学特論[ 人材養成目的 ]自然界における普遍的な法則と未知物質・未知現象の探求、機能性物質の創製と材料開発、環境問題やエネルギー問題の解決、生命現象の分子レベルでの解明などに必要な基礎的で幅広い化学の知識を有する人材を育成します。その上で、これらの知識と理解に裏打ちされた柔軟な思考力と、国際的に活躍できる能力を有する人材を育成します。66https://chemistry.tsukuba.ac.jp/ug/

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