筑波大学入学案内 2022
73/174

専門として学べる内容 応用理工学類の理念は、特定の分野に直結した応用ではなく、理学と工学を広く融合させることで、より複雑る工学力を養成することです。そのために、カリキュラムとして筑波大学の他学類や他大学の理科系学部に比べて多方面の学問にわたる科目が必修となっているのが特長です。1,2年では自然科学の基礎的な科目として数学、物理学、化学、生物学とともに、工学への応用のための導入科目を学びます。1,2年次に十分に基礎力を培い将来の夢や希望がより明確になった時点で次なるステップとして、3年進級時に4つの主専攻(応用物理、電子・量子、物性工学、物質・分子工学)に分かれて専門性を高めます(どのようなことが各主専攻で学べるかの具体例は前ページの表を参考にしてください)。主専攻に分かれても応用理工学類の理念である分野融合のもと、固体物理学、量子力学、統計力学、化学、生命科学は重要な共通的科目と位置付けています。4年進級時にはそれまでの授業主体の学びから、研究室に配属され本格的に研究活動を始めます。応用理工学類を担当する教員の専門分野は、デバイスや計測技術の応用開発から基礎的理論、物理から生物、化学分野と大変幅が広いです。これら教員のもとでの卒業研究を通卒業研究専門英語応用物理主専攻専門科目電子・量子工学主専攻専門科目物性工学主専攻専門科目物質・分子工学主専攻専門科目1,2年次3,4年次基礎科目固体物理学量子力学統計力学化学生命科学専門コア科目先端科学・工学概論、分子工学概論など専門への導入科目情報、外国語、体育など全学共通科目して、工学分野での研究・開発に関する基礎を習得します。 最近では、もくもくと黒煙を吐きながら走るダンプカーやバスを見る機会はめっきり少なくなった。しかし、一歩日本から外にでてみるとこの状況は一変する。日本のように整備の行き届いた車が走っているというのは、どちらかといえばまれである。年季の入った旧式のディーゼル車が大量のモノや人を乗せ、黒煙をまき散らしながら街を行き交う。「…ディーゼル粒子除去フィルターだって? そんなもの見たこともないよ。」 ここで我々材料研究者は考える。「今よりもっと安くて簡単に、いいモノを作ることができれば」、と。理系だからといって研究室にこもっているだけでは答えは出ない。インターネットは便利だけれど、その情報には限りがある。足を使って、いろんな人に話を聞き、具体的な解決策を考えていく。このテーマ設定が研究の醍醐味だ。無限の組み合わせの中から、化学や物理の知識を総動員し、新しい材料をイメージしながら、実現可能なプロセスを描き出していく。さあ、実験だ。 世界のさまざまなところで顕在化している環境やエネルギー問題。「新材料」をひっさげて、問題解決に挑んでみよう。数理物質系物質工学域准教授 鈴木 義和応用理工学類ホームページ・パンフレット ●より詳しい情報は応用理工学類ホームページをご覧ください。 http://www.oyoriko.tsukuba.ac.jp/●パンフレットの閲覧・ダウンロードも学類ホームページから可能です。 また、テレメールによるパンフレット請求もできます。 (p.171 資料請求番号は546340)解析学力学電磁気学線形代数熱力学化学応用理工物理学実験応用理工化学実験71School of Physical Education, Health and Sport SciencesSchool of Medicine and Health Sciences専門として学べる内容 応用理工学類の理念は、特定の分野に直結した応用ではなく、理学と工学を広く融合させることで、より複雑る工学力を養成することです。そのために、カリキュラムとして筑波大学の他学類や他大学の理科系学部に比べて多方面の学問にわたる科目が必修となっているのが特長です。1,2年では自然科学の基礎的な科目として数学、物理学、化学、生物学とともに、工学への応用のための導入科目を学びます。1,2年次に十分に基礎力を培い将来の夢や希望がより明確になった時点で次なるステップとして、3年進級時に4つの主専攻(応用物理、電子・量子、物性工学、物質・分子工学)に分かれて専門性を高めます(どのようなことが各主専攻で学べるかの具体例は前ページの表を参考にしてください)。主専攻に分かれても応用理工学類の理念である分野融合のもと、固体物理学、量子力学、統計力学、化学、生命科学は重要な共通的科目と位置付けています。4年進級時にはそれまでの授業主体の学びから、研究室に配属され本格的に研究活動を始めます。応用理工学類を担当する教員の専門分野は、デバイスや計測技術の応用開発から基礎的理論、物理から生物、化学分野と大変幅が広いです。これら教員のもとでの卒業研究を通卒業研究専門英語応用物理主専攻専門科目電子・量子工学主専攻専門科目物性工学主専攻専門科目物質・分子工学主専攻専門科目1,2年次3,4年次基礎科目固体物理学量子力学統計力学化学生命科学専門コア科目先端科学・工学概論、生物工学概論など専門への導入科目情報、外国語、体育など全学共通科目して、工学分野での研究・開発に関する基礎を習得します。 最近では、もくもくと黒煙を吐きながら走るダンプカーやバスを見る機会はめっきり少なくなった。しかし、一歩日本から外にでてみるとこの状況は一変する。日本のように整備の行き届いた車が走っているというのは、どちらかといえばまれである。年季の入った旧式のディーゼル車が大量のモノや人を乗せ、黒煙をまき散らしながら街を行き交う。「…ディーゼル粒子除去フィルターだって? そんなもの見たこともないよ。」 ここで我々材料研究者は考える。「今よりもっと安くて簡単に、いいモノを作ることができれば」、と。理系だからといって研究室にこもっているだけでは答えは出ない。インターネットは便利だけれど、その情報には限りがある。足を使って、いろんな人に話を聞き、具体的な解決策を考えていく。このテーマ設定が研究の醍醐味だ。無限の組み合わせの中から、化学や物理の知識を総動員し、新しい材料をイメージしながら、実現可能なプロセスを描き出していく。さあ、実験だ。 世界のさまざまなところで顕在化している環境やエネルギー問題。「新材料」をひっさげて、問題解決に挑んでみよう。数理物質系物質工学域准教授 鈴木 義和応用理工学類ホームページ・パンフレット ●より詳しい情報は応用理工学類ホームページをご覧ください。 http://www.oyoriko.tsukuba.ac.jp/●パンフレットの閲覧・ダウンロードも学類ホームページから可能です。 また、テレメールによるパンフレット請求もできます。 (p.171 資料請求番号は546341)解析学力学電磁気学線形代数応用理工学実験熱力学化学

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る