筑波大学入学案内 2022
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カリキュラム 「工学システム」は工学の新たに確立された学問体系です。工学システム学類では、急速に細分化が進み専門化されすぎた工学を、新しい観点から整理し系統立てて教育することにより、工学の様々な問題を解決できる独創的な人材を育成することを目的としています。このため、数学や物理といった工学全体の基礎を広く学ぶとともに、計算機の利用技術、情報処理技術を修得し、さらに新しい工学を作り出すための系統的(システム的)方法論と手法を学びます。また、高度な発展を遂げてきた諸技術の要点を把握し、それらの例を通じて系統的な考え方を理解し、まとまった機能を持つシステムの設計や実現を体験する中で、高度な工学的独創性を磨いていくことを目指します。[ 人材養成目的 ]安全で安心であり、快適で豊か、かつ持続可能な人間生活を工学面から支え牽引できる人材、すなわち、1.広い分野に応用できる基礎能力、2.広い視野を持った仕事の遂行能力、3.社会人・職業人としての人間基本力を身につけた技術者・研究者を養成します。74https://www.esys.tsukuba.ac.jp主専攻学べること主な専門科目専門基礎科目知的・機能工学システム人に優しい、高度に知的・機能化された総合的なシステムの構築手法を学ぶことによって、安心と安全、快適さと豊かさをあわせ持った持続可能な社会を工学面から支え・牽引できる人材の育成を目指しています。数学・物理学・コンピュータに関する専門基礎科目を学んで、工学的な諸問題を分析できる基礎能力を身に付けた後、様々な専門科目の学修を通じて、科学技術と社会の関連を理解し、新たな技術を企画し、システムを設計できる能力を涵養していきます。卒業研究では、コミュニケーション、エンタテインメント、バーチャルリアリティ、拡張現実感、ソフトコンピューティング、システムデザイン、知的情報処理、人工知能、スマートセンシング、システム制御、ロボティクス、医療福祉、ヒューマンインタフェースなどに関する先端的なテーマに取り組み、研究課題の具体的な解決策を考案し、計画的に研究を進める能力を高めます。プログラミング序論C・D、線形システム制御、メカトロニクス機構解析、コンピュータとネットワーク、数値解析、知的情報処理、ディジタル信号処理、システム最適化、ヒューマンインタフェース、人工知能、情報理論、システムダイナミックス、通信工学、データ構造とアルゴリズム、パターン認識、応用プログラミング、メカトロニクス機能要素概論、ロボット工学、知的・機能工学システム実験など数学リテラシー微積分線形代数力学電磁気学複素解析常微分方程式線形代数総論解析学総論力学総論電磁気学総論材料力学基礎流体力学基礎熱力学基礎プログラミング序論A・B工学システム原論電気回路、計測工学、確率統計、材料学基礎、応用数学、機械設計、フィードバック制御、信頼性工学、専門英語、専門英語演習、工学システム基礎実験、工学者のための倫理、卒業研究エネルギー・メカニクスエネルギー・メカニクス主専攻では、工学システム学類が目標とする技術者像を念頭に置き、特に力学、電磁気学、熱力学などの物理現象に対する知識に立脚した、横断的な幅の広い工学教育を行います。社会のエネルギーシステムやインフラシステムに代表されるような基盤的システムの設計や維持、さらには、快適さと豊かさをあわせ持った未来社会の構築を目標とし、発展的に学ぶ「材料力学」、「流体力学」、「熱工学」,「構造力学」などの力学系科目、および「電磁力工学」などの電磁気系科目を基盤として、実物を対象とした実験系科目とともにコンピュータを用いたシミュレーション技術も同時に学んでいきます。卒業研究では、環境・エネルギーシステム、マルチスケール固体材料工学、宇宙開発工学、ディザスタ制御などを横断的に研究する各研究室に配属され、深く掘り下げた専門的工学知識を学びます。材料力学、流体力学、熱力学、数値計算法、構造力学、振動工学、流体工学、複合材料学、伝熱工学、土質力学、防災工学、水環境論、電磁力工学、パワーエレクトロニクス、エネルギー機器学、設計計画論、建築環境工学、建築設計製図、電力工学、燃焼工学、エネルギー・メカニクス専門実験、エネルギー・メカニクス応用実験など令和3年度から、知的工学システム主専攻と機能工学システム主専攻、環境開発工学主専攻とエネルギー工学主専攻がそれぞれ統合され、知的・機能工学システム主専攻、エネルギー・メカニクス主専攻となりました。

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