筑波大学入学案内 2022
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研究紹介先輩からのメッセージ矢野 貴大2013年卒筑波大学 医学医療系 研究員来栖 壮馬2020年卒群馬県立桐生高等学校卒 私は高等専門学校の学生の頃、より深く情報科学・情報工学のことを学びたいと思い、情報科学類の3年次へ編入学しました。情報科学類では主に情報メディア創成学類と共通の科目を含めて多種多様な科目が開講されています。当時苦手にしていた科目も含めて、興味のある分野の講義は可能な限り履修しました。受講の際にこれはどういうところで使えるのだろうか、と思うこともありました。時が経ち、様々な問題・課題に直面した際に学類で学んだ知識は私を大いに助けてくれました。受講した講義の中で個人的におすすめしたい講義は「情報線形代数」です。この講義を受講して、研究で必要な数学の基礎を固めることができました。 課外活動では文化系サークルに所属し、他学類の学生と交流の中で多様な価値観に触れることができました。また、競技プログラミングの団体にも所属していました。ACM ICPC (International Collegiate Programming Contest)など様々なコンテストに参加し、プログラミング・問題解決能力の研鑽に励みました。課外活動での経験は、研究活動をする上で随所に生かされています。 総合的に、筑波大学・情報科学類には自分のやりたいことを実現するための設備・環境が整っていると思います。あなたも情報科学類で自分の可能性を開花させてみませんか。 総合大学であることを感じさせる開放的かつ広大で風光明媚なキャンパスは、筑波大学の大きな特徴の一つです。隔たりのない独特な生活を送りながら、学年・学類の枠に縛られずに興味のある分野を学ぶことが出来ます。そのため柔軟な履修計画を組みやすく、自分に合う学習環境を築くことが出来る点はとても魅力的です。 情報科学類は他の学類に比べてとても余裕のある履修計画を組むことが出来ます。基本の時間割に従うと、空き時間が多いため組み忘れてしまった科目も受けやすくなっています。また、1年次と2年次について時間帯の違う必修科目が多いため、1年次で積極的に他学類の科目を学び、進級してから1年次で履修しなかった科目を組むことも出来ます。僕は、先輩方から3年次に余裕がないことを聞いていたため、2年次の空き時間に3年次の科目を少し取り入れることで軽くするなどしました。 情報学のためプログラミングの実践的な授業も必修としてありますが、入門レベルから学ぶため心配する必要はありません。プログラムを構成するアルゴリズムの元となるような知識も数学や物理学等から学ぶことが出来ます。ある程度身に付いてくると、プログラムをアレンジしたり、他の分野の視点への閃きがあったりするでしょう。皆さんには、情報科学類ならではの楽しさをぜひ経験してほしいと思います。84自動運転システムなどのヒューマンマシンシステムの設計とシミュレータ実験によるHMIの評価大脳皮質でどのように形が符号化されているかを示すモデル(右上)視覚の情報処理についてのディスカッションの様子(下)ユビキタス情報管理とストリーム処理計算機を用いた立体折紙の設計。1枚の紙から立体的な折紙作品を作ることができる。曲線、曲面も含めることができる。研究紹介先輩からのメッセージ村田 雄一2009年卒株式会社ディー・エヌ・エーオープンプラットフォーム事業部システム開発部来栖 壮馬2016年入学群馬県立桐生高等学校卒 情報科学類の魅力は多様性です。自分は高等専門学校からの3年次編入生として情報科学類(旧情報学類)に入りました。学類生の中には、学術性の高い講義や研究に打ち込む学生もいれば、産学連携の実践的な研究に従事する学生、大学ゆかりのベンチャーで活躍する学生もいます。そうした思考や興味の異なる学生と交流しながら切磋琢磨することによって、視野を広げつつも、情報科学について学んでいくことができます。 卒業後の進路も様々で、専門性の高い研究職に就く人もいれば、実践的な開発職に就く人もいます。自分の場合は後者のケースに当たります。実践的な開発現場においても、在学中の講義や研究活動を通して身につけた計算機科学の基礎的素養や、科学的思考は、仕事をこなす上で自身の強みになっていると常日頃から感じています。 情報科学に興味を持っている人であれば、学問として極める道も、実践的な取り組みに進む道もひらけている。それが情報科学類の特徴だと思います。 総合大学であることを感じさせる開放的かつ広大で風光明媚なキャンパスは、筑波大学の大きな特徴の一つです。隔たりのない独特な生活を送りながら、学年・学類の枠に縛られずに興味のある分野を学ぶことが出来ます。そのため柔軟な履修計画を組みやすく、自分に合う学習環境を築くことが出来る点はとても魅力的です。 情報科学類は他の学類に比べてとても余裕のある履修計画を組むことが出来ます。基本の時間割に従うと、空き時間が多いため組み忘れてしまった科目も受けやすくなっています。また、1年次と2年次について時間帯の違う必修科目が多いため、1年次で積極的に他学類の科目を学び、進級してから1年次で履修しなかった科目を組むことも出来ます。僕は、先輩方から3年次に余裕がないことを聞いていたため、2年次の空き時間に3年次の科目を少し取り入れることで軽くするなどしました。 情報学のためプログラミングの実践的な授業も必修としてありますが、入門レベルから学ぶため心配する必要はありません。プログラムを構成するアルゴリズムの元となるような知識も数学や物理学等から学ぶことが出来ます。ある程度身に付いてくると、プログラムをアレンジしたり、他の分野の視点への閃きがあったりするでしょう。皆さんには、情報科学類ならではの楽しさをぜひ経験してほしいと思います。

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