筑波大学入学案内 2022
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防・治療や健康の保持・増進という問題に、生涯にわたって取り組んでいかなければなりませんし、その点で大変やりがいのある専門的職業です。医師の対応する問題には身体的のみならず精神的・社会的な要素も含まれています。このため医師には、医学や自然科学だけでなく、人文・社会科学にわたる知識と洞察に基づいて問題を解決する能力も要求されます。医学類ではこのような医学・医療と社会の要請にかんがみ、卒業の時点で学生が基本的臨床能力と基礎的研究能力を備えていることを教育目標としています。 また、放課後や長期休暇を活用して、興味のある分野の研究室で教員のアドバイスを受けながら、学生時代から最先端の医学研究を行うことができます。その延長で5年次後半・6年次に医学研究者養成コースである「新医学専攻」を選択して、将来へつなげる道も用意されています。平成23年度からは、さらに研究医育成コースを新設し、卒業後直ちに大学院博士課程へ進学する道もできました。専門として学べる内容 卒業生は将来、優れた医師(一般臨床医・専門医)、医学教育者、医学研究者あるいは保健・福祉行政者としてそれぞれの分野で社会に貢献することが期待されます。この目標を達成するため、本学類では必要な知識と技能の修得にとどまらず、自ら学ぶ態度と習慣を身につけ、未知の問題を解決する能力を獲得することに教育の重点をおいています。独自のカリキュラムは6年一貫の医学教育を行うためのもので、豊富な実験・実習と様々な学問分野を組み合わせた統合カリキュラムを取り入れて、総合的な理解力の育成をはかっています。 具体的には、1年次から医学セミナーや介護体験を通して医学・医療に触れるとともに、3年次終了までに、生命科学やヒトの構造と機能の基礎、ヒトの正常と病態を全てが統合された形で学びます。これらはナビゲーター役の教員と少人数グループでの自己学習、討議、発表のテュートリアル形式で行われますが、重要な所ではピンポイントの講義もなされます。4~5年次の病院での臨床実習では、各個人が診療チームの一員として行動しながら、医学士となるべき知識・態度・技能を学び、実習終了時には医療に関係する全ての領域を網羅できるように組まれています。6年次には海外の大学や病院での臨床実習、学外の医療施設での実習、基礎医学や社会医学の研究室での研究を通して将来の進路を考えながら学びます。医学群ガイドブックの請求方法●医学群ガイドブックは、医学群Web ページからダウンロード可能です。  https://www.md.tsukuba.ac.jp/igakugun/index.html● テレメールによる請求もできます(p.171 資料請求番号は541390)自由選択実習研究室実習総括講義臨床実習(クリニカル・クラークシップ)テュートリアル方式を導入した、臓器別・症候別統合カリキュラム共通科目関連科目基礎科目(基礎医学)6年次5年次4年次3年次2年次1年次学年・総括試験・総合試験・臨床実習終了 Post-CC OSCECBT+OSCE卒業試験OSCE共用試験医療概論95School of Physical Education, Health and Sport SciencesSchool of Medicine and Health Sciences

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