筑波大学入学案内 2023
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❷ 専門性と論理的表現力:少人数の専門演習科目における口頭報告や論文指導を通して培われる専門知識に基づく論理的表現力。❸ 課題発見・問題解決能力:社会問題の中から主体的に課題を発見し、積極的に情報・資料収集をするとともに、課題解決につなげる能力と主体性。経済学演習の1コマ:工場見学日立市にある工場のクリーンルームを見学した時のものです。経済学主専攻では、経済の理論と歴史をバランスよく学ぶことで、現代の様々な経済問題を分析する能力の養成を目指しています。そのため、大学キャンパスを飛び出して工場のものづくり現場や日本銀行、証券取引所の見学など実習的な取り組みも行っています。社会学類長明石 純一政治学の演習演習の授業風景です。社会学類の専門演習(ゼミナール)は、少人数制に基づく、きめの細かい指導を特徴としています。現代社会に対する学生一人一人の問題関心を踏まえ、参加学生による研究報告や討論および、卒業論文・ゼミ論文の執筆指導等を通じて、社会科学的に考えるための思考訓練を徹底して行います。 社会学類は、私たちが生きる社会を多角的に認識し、総体として把握するための能力を身に付ける環境を提供しています。社会学類は四つの主専攻、すなわち社会学、法学、政治学、経済学から構成されています。その個々の学問のルーツや基礎的な考え方を知ることから、社会学類での学びが始まります。社会科学の幅広い思想や理論に触れ、分析の方法を知り、研究実践への準備をまずは進めるのです。異なる学問を横断的に学ぶこと、月並みな言葉で表せば「学際性」を重んじることの大切さは言うまでもありません。隣接しながらも性格を異にするディシプリン(専門分野)に根差した事象の見方、語り方を覚えることは、極めてエキサイティングで高度な知的体験であることを、ここで強調させてください。 挙げればきりがないほどの未解決な社会的課題を抱えるに至った現代は、先行きも不透明な時代です。それらの問題を構造から解明し、さらには解決法を見出したいのであれば、特定の領域に偏った知識では足り住所、氏名を明記してください。なお、大学宛の封筒の表に「社会学類案内請求」と必ず朱書してください。請求先 〒305-8571茨城県つくば市天王台1-1-1筑波大学社会・国際学群社会学類長室(学生募集要項の請求先とは異なります。)● テレメールによる請求もできます(p.185 資料請求番号は561540)ません。社会、法、政治、そして経済は、互いに規定し、介入し合っています。そこでは様々な価値観や志向性が混在し、せめぎ合っています。この結びつきと多様性はもはや自明であり、あまりに常識的といえますが、その常識をまるごと引き受け、諸問題に正面から挑む知性なくしては、今日の社会を公正に捉え、今より生きやすい将来を構想する道は拓けないのではないでしょうか。それは、現状に追従しない健全な批判精神と、更新を躊躇しない柔軟な思考回路を培うことでもあります。 社会学類は、社会の理解に対するこのような基本姿勢を尊重しながら、学生みずからが望む専門的な能力の獲得を求めます。社会学類が重きをおく学際性の強みは、固有のディシプリンを高い水準で体得してこそいかんなく発揮されるのであり、本学類が目指すところです。このタフな学びの場に率先して挑戦してくれる若者を、社会学類は歓迎します。31ようこそ社会学類へ教育内容 1・2年次には、社会学・法学・政治学・経済学という4つの主専攻の専門科目履修のベースとなる専門基礎科目を中心に学びます。 専門基礎科目や一部の専門科目を通じて、社会科学の基本知識を横断的に幅広く身に付けた後、2年次終了時に主専攻を選択します。 3・4年次は、主専攻の専門科目を重点学習し、その分野のプロとしての実力を身に付けるとともに、他の主専攻分野を平行して学ぶことで広い視野と総合性を獲得します。特長4年後に身に付く力❶ 広い視野と総合性:国内外で発生する社会問題に対し、社会科学(社会学・法学・政治学・経済学)の多様な角度からアプローチできる総合的な能力と資質。社会学類パンフレットの請求方法● 返信用の封筒(角形2号)を下記の請求先へ送付してください。返信用封筒には210円分の切手を貼り、請求者の

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