筑波大学入学案内 2023
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 障害科学類をご案内する本ページへようこそ!ご覧いただき、ありがとうございます。「障害科学」というと、どういう分野なのか、イメージが湧きにくいかもしれません。様々な学問領域の中では比較的新しく、「障害」というものを教育学、心理学、生理学、社会福祉学等を複合させて考える分野です。その土台として特別支援教育(特殊教育)学が歩んだ歴史がありますが、「障害科学」「特別支援教育学」「社会福祉学」の3つのモデルを中心に学ぶことができるよう科目が設置されています。 学生のみなさんは非常に柔軟な発想や思考を携え、大学生活を楽しみに入学されることと思います。「障害」というと、一般的には深刻で辛い側面を思い描かれることが多いと思いますが、日本のように少子高齢化社会を迎えた成熟した社会では、頭を柔らかくし、弱いところだけでなく強みに注目し、逆転の発想で世の中の仕組みを変えたり、問題解決をしたりする人材が必要になるでしょう。そして、この分野の学びには、相手の立場もよく理解できるような資質を持っていることが大変重要です。 障害科学類の4年間では、障害についての知識が深まるとともに、人間を観察する力や、様々な事象を多側面から捉え思考する力が身につくと思います。大学生活においては、健康で思う存分に学び、今しかできない経験を積んでほしいと願っています。2018年に訪問した米国オハイオ州立大学での研修の様子。州内の特別支援学校やバリアフリーでアクセシビリティの高い博物館等を見学しました。48宮本 昌子

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