総括講義が学習すべき内容量は急速に増大し、質も変わり続けています。せっかく最新の知識と技能を最大限に詰め込んで卒業しても、そのままでは日進月歩の医学と医療の世界から取り残されてしまいます。そのため、医師は卒業後も自己学習・自己開発を続けて発展させ、病気の予防・治療や健康の保持・増進に、生涯にわたって取り組んでいく能力がなければなりません。また、医師の対応する問題には身体的のみならず精神的・社会的な要素も含まれており、医学や自然科学だけでなく、人文・社会科学にわたる知識と洞察に基づいて問題を解決する能力も要求されます。医学類では、学生が基本的臨床能力と基礎的研究能力を備えて卒業することを教育の目標としてカリキュラムを改善し続けています。 また、放課後や長期休暇を活用して、興味のある分野の研究室で教員のアドバイスを受けながら、学生時代から最先端の医学研究を行うことができます。また、5年次後半・6年次には、医学研究者養成コースである「新医学専攻」を選択することができ、研究者として進む道も準備されています。また、研究医育成コースとして、卒業後直ちに大学院博士課程へ進学する道もあります。臨床医としてだけでなく、医学研究者としての素養も身に着けることができます。105学年医学の基礎PBLテュートリアル方式等を取り入れた統合カリキュラム共通科目関連科目基礎科目医学類カリキュラム1年次2年次3年次4年次医療概論臨床実習(クリニカル・クラークシップ)5年次6年次共用試験CBT+Post-CC OSCEPre-CC OSCE共用試験卒業試験・総括試験・総合試験専門として学べる内容 卒業生は将来、優れた医師(臨床医・専門医)、医学教育者、医学研究者あるいは保健・福祉行政者としてそれぞれの分野で社会に貢献することが期待されます。この目標を達成するため、本学類では必要な知識と技能の修得にとどまらず、自ら学ぶ態度と習慣を身につけ、未知の問題を解決する能力を獲得することに教育の重点をおいています。全医学部で共通して取り組むべきとされる医学教育モデル・コア・カリキュラムを遵守したうえで、筑波大学独自の統合カリキュラムを取り入れた6年一貫の医学教育を行っています。 具体的には、1年次から医学セミナーや介護体験を通して医学・医療に触れるとともに、3年次終了までに、生命科学やヒトの構造と機能の基礎、ヒトの正常と病態を全てが統合された形で学びます。これらはナビゲーター役の教員と少人数グループでの自己学習、討議、発表のテュートリアル形式で行われます。4~5年次の病院でのクリニカルクラークシップでは、参加型臨床実習として各個人が診療チームの一員として行動しながら、医学士となるべき知識・態度・技能を学ぶことができます。6年次には海外の大学や病院での臨床実習、学外の医療施設での実習、基礎医学や社会医学の研究室での研究なども可能であり、将来の進路を考えながら学ぶことができます。医学群ガイドブックの請求方法●医学群ガイドブックは、医学群Web ページからダウンロード可能です。 https://www.md.tsukuba.ac.jp/igakugun/index.html● テレメールによる請求もできます(p.193 資料請求番号は541390)
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