未来の当たり前を担うダイバーシティを体感する「専門分野ではなく,境界線を飛び越え,技を磨く経験を選ぼう!」善甫 啓一 (システム情報系)「サラダボウルで出会う新たな世界」平石 典子(人文社会系)114ア首相の会談を発端として実現しました。これは我が国初の日本の大学による海外校の開設であり、海外で初めて日本の学位が授与できるようになりました。UTMyは日本、マレーシア両国で大きく注目されており、2025年1月の日馬首脳会談でも両国首脳により言及されました。 2024年9月に行われたUTMyの開学式には、日本、マレーシア両国の政府関係者にも多くご列席いただきました。また、マハティール元マレーシア首相の特別講義も行われ、UTMyへの力強い祝辞をいただきました。日本・マレーシア首相間の会談からスタート UTMyは、2018年の安倍元日本首相とマハティール元マレーシり歩いてきましたが、それでも最先端の研究に取り組むにはどうしても知識や技術が足りないと常に感じています。 特にデジタル技術の進展は目覚ましく、世界は加速度的に変化しています。学問分野も栄枯盛衰、常に再編を繰り返しています。国内だけ、1つの分野だけでは、これからの時代を生き抜くことは難しいでしょう。未来の当たり前を担っていくために、世界の社会課題に、今の技術で全力で取り組んでみませんか?UTMyで、あなたの可能性を最大限に拓いてゆきましょう! 大学に入るには、既にある学問分野を1つ選ばないといけない!…と思っている人は多いのではないでしょうか?このUTMyではそんな制約に縛られることがありません。私自身、筑波大学で物理学、経営学、工学と分野を渡地域において展開することで、まったく新しい教育に挑戦しています。このため、UTMyには、日本とアジアの関係における高度人材ネットワークのハブ、すなわちアジア・ゲートウェイの役割が期待されています。 UTMyではダイバーシティに富む多分野の教員チームと多国籍の学生とが共創することで、世界的にもユニークな、真に開かれた教育の場を創出しています。UTMyは「開かれた大学」としての筑波大学本来の建学の精神を未来の世界に大きく発展させる、世界が注目するプロジェクトなのです。る所以です。 サラダの中のパパイヤがキュウリと違うのは当たり前。大切なのは「空気を読むこと」ではなく、違いを認めた上で対話を続けることなのだ、ということを体感できる場所です。UTMyでも、学生たちがそれぞれの興味関心を追求します。多様性が当たり前の環境での大学生活は、みなさんの視野を広げ、育ってきた文化や社会を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。UTMyでみなさんがどんな新しい世界を見つけるのか、楽しみにしています。アジア・ゲートウェイから世界へ UTMyでは、筑波大学の学際性・国際性に富んだ特徴をアジア 多民族社会であるマレーシアでは、さまざまな宗教・言語・文化が共存し、互いに認め合いながらそれぞれの価値観を大切にしています。この国が、Melting PotではなくRojak(マレーシアのフルーツと野菜のサラダ)といわれ日本の大学初の海外校キャンパス:「真に開かれた大学」へ、世界が注目!教員からのメッセージ
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