卒業後の進路 心理学類生たちの進路について紹介しましょう。筑波大 学で心理学を学んだ卒業生たちは、社会のさまざまな分野で活躍していますが、卒業後の進路は、大学院などへの進学と社会に出て職に就く就職とに大きく分かれます。 進学の場合、ほとんどが大学院への進学になりますが、学士入学で大学に入り直す人や、資格を取るために専門学校に進学する人もいました。大学院へ進学する場合、博士課程前期あるいは後期を終えると再び進路を決定しなければなりません。大学院修了後の見通しをもって進学することが望まれます。 就職は、(1) 企業/団体、(2) 公務員等、(3) 教員 のでいろいろな業種があります。卒業生たちは、営業職から人事担当まで、いろいろな部署に配属されているようです。 3つに大きく分かれます。企業には製造業からサービス業ま資格など 卒業要件以外の「教職科目」や「博物館に関する科目」公務員には国家公務員や地方公務員があり、心理職で受験する人も行政職で受験する人もいます。教員については、少数ですが、県の教員採用試験を受ける人、私立学校の教員となる人もいました。公務員試験や教員採用試験はかなりの狭き門ですが、強く決意してその道を目指した学生たちの多くは、夢を実現させています。 現代では、同じ職場で一生涯働き通すということが一般 的ではなくなりつつあります。卒業後、3年、5年、10年と月 日がたつと、就職した人が転職したり、大学院に進学した 人が修了後に教員になったり、就職した人が大学院に入り 直したりと、進路が変わっている可能性も高いのです。心 理学類に入学したからといって、就職先が確保されるわけではありません。また就職先が限定されるわけでもありま せん。大学生の進路は、本人の努力次第で無限に広がります。心理学を大学で学んだからといって、必ずしもそれだ けにこだわる必要はありません。心理学は、自己理解と他 者理解に役立つ学問ですから、人と人がかかわる多様な場 面に役立てることができます。学んだ知識と方法論はあら ゆる職場で活用できるはずです。皆さんも、働く人生の夢 と希望を、心理学を学びながら育てていってください。の単位を修得すれば、教員や学芸員の資格が得られます。 また、公認心理師受験資格が取得可能な教育体制も整えてあります。取得できる資格教員免許 高等学校一種免許状(公民)心理学関係 認定心理士(社団法人日本心理学会)社会教育主事、学芸員、司書教諭38卒業研究発表会では、学会発表とほぼ同じ形式で発表と質疑を行います。池と芝生と広場に隣接する研究棟で、心理学の実験を行います。3年生の心理学研究実習での成果発表会の風景です。指導にあたった教員や大学院生も見守る中、半年間の研究の成果を発表しました。
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