筑波大学案内 2026
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                入学者選抜方針学類長からのメッセージ資格など卒業後の進路 卒業要件以外の「教職科目」や「博物館学」の単位を修得すれば、教員や学芸員の資格が得られます。取得できる資格 教員免許:中学校一種免許状(理科)      高等学校一種免許状(理科) 社会教育主事、学芸員、司書教諭 各領域科目は相互に補いあい、関連性のある教育を行える ように配慮され、生物学の発展を推進する人材はもとより、生物学を基礎として他の諸科学との学際的領域で活躍し得る人材の養成を目指しています。本学類では卒業生の約8割が生命地球科学研究群等の大学院に進学します。その後、生物学の幅広い学問分野の研究者、教育者、企業人、理科教員、先端科学と社会の接点となる人材として活躍してい ます。47生物学類へようこそ中野 賢太郎生物学類長 生き物や生物学が好きで、自然科学と語学の基礎学力をもち、広範で多様な生命現象に対して強い好奇心と探究心をもつ、創造的能力が豊かな人材。求める人材高等学校の生物の内容を十分に理解していること。また、授業は英語で行われることもあるため、十分な英語の読み書き会話の能力を有していること。さらに、ホームページや電子メール等からの情報の取得、パソコンを用いた文章・表作成などが必要となるため、それらの操作に習熟していること。入学までに学んでおいてほしいこと文科系・理科系にわたる全般的な基礎学力、高い語学力、自然科学系科目の高度な理解力、高度な思考力、そしてその応用力を総合的に評価します。個別学力検査等(前期日程)文科系・理科系にわたる全般的な基礎学力、高い語学力、生物界や生き物の仕組みに対する広い興味と高い学習意欲、高度な思考力、そして理解力を総合的に評価します。個別学力検査等(後期日程)高等学校における学習及び課外活動の成果やそれ らを通じて培われた生物界や生き物の仕組みに対 する広い興味と理解度、そしてそれらを学ぶ意欲、 さらには人間性も含めて総合的に評価します。推薦入試生物界や生き物の仕組みに対する強い興味を持ち、自ら設定したテーマに関してユニークな研究をし、その結果を分析して、独善的な考えに陥ることな く、科学的及び論理的にレポートにまとめ、それを具体的に発表する能力を評価します。AC入試国際バカロレア資格を取得した者を対象として、生物界や生き物の仕組みに対する広い興味と理解度、それらを主体的に学ぶための知識や思考力、明確な目標を持って学ぶ意欲、さらには語学力を含めたコミュニケーション能力を重視して、総合的に評価します。国際バカロレア特別入試外国学校経験者特別入試(第1種)外国学校での修学を通じて得た視点や思考法、生物界や生き物の仕組みに対する広い興味と学習意欲、生物学類の授業を理解するために必要な基礎学力及び日本語能力等を総合的に評価します。海外生活での経験を活かしたグローバルな視点 から生命現象をとらえ、生き物の多様性や生きる仕組みに関する広い興味をベースに優れた思考力や理解力を発揮できる能力を評価します。併せて、生物学類の授業を理解するために必要な基礎学力等を総合的に評価します。外国学校経験者特別入試(第2種)生物界や生き物の仕組みに対する広い興味と高い学習意欲、高い語学力、専門的な生物学教育を受容できる基礎的な学力、高度な思考力と理解力を総合的に評価します。編入学試験(1)求める人材人間を含む多様な生物の生命現象・地球環境・ 生物資源の持続的活用等に関わる諸問題に対し て学問的な関心を示し、多様な観点から事象を 分析できる応用力を備えた人材を求めています。学群英語コース特別入試(2)入学者選抜方針高い英語力・専門分野の知識を習得するための基礎学力とともに、生命環境科学分野の諸問題に対する独自の視点と分析力を、提出書類及び 個別面接により総合的に評価します。(1)求める人材人間を含む多様な生物の生命現象・地球環境・ 生物資源の持続的活用等に関わる諸問題に対して学問的な関心を示し、多様な観点から事象を分析できる応用力を備えた人材を求めています。学群英語コース特別入試(編入学)(2)入学者選抜方針高い英語力・専門分野の知識を習得するための基礎学力とともに、生命環境科学分野の諸問題に対する独自の視点と分析力を、提出書類及び個別面接により総合的に評価します。 生物学は実に不思議な学問です。生命の基本原理について宇宙や物質の根源を調べるように追求する生物学もあれば、自然界における生命の多様性と成り立ちを網羅するのを目指す生物学もあります。また生物学を学ぶ目的も、地球史や地球環境との生命の関わりの理解や、ヒトの生理や思考を解明したり、人間社会に役立つために医学や生物資源学(農学)あるいはバイオミミクリー(工学)などに関連する生命科学技術の開発だったりと様々です。しかし、これらが相互に結びつくと、より豊かな成果が期待できます。例えば、ナチュラルヒストリーに長じた人材が農業や工業分野で活躍すれば、自然と共存する持続型社会の実現に貢献できるでしょう。また生物学の守備範囲をはみ出しますが、脳科学に秀でた人物による料理など、どんな味わいになるのか期待できそうです。 専門性を極めることは大切ですが、生物の進化と絶滅の歴史がそうであったように、特化しすぎることは環境の変化への適応力を失うことになりかねません。大学では専門性と同時に、多様な問題に取り組めるよう、柔軟な思考法の修得についても気にかけてみてはいかがでしょうか。生物学はそのために最適な学問の一つです。入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

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